平成25年度アッタプー県における不発弾処理促進事業(第3次)

平成25年度アッタプー県における不発弾処理促進事業(第3次)

事業期間: 2013年8月2日~2014年8月1日

 

事業の概要と成果

(1)上位目標の達成度

   本事業は、「地域住民の生活基盤の安定と生命安全の確保」及び「不発弾処理技術の向上による犠牲者の減少」を上位目標とし、不発弾処理においては、クラスター子弾等による不発弾汚染地域152haの安全化を行い地域住民の生活基盤の安定化に寄与した。また、UXO LaoATP隊員に対して不発弾処理技術移譲を行い不発弾処理の促進と住民生活の安全性向上に寄与した。前年度に引き続き2013年度も県内の不発弾事故はなく、3年間を通して犠牲者はゼロであった。

 

 

(2)事業内容

(ア)不発弾処理活動

UXOLao-ATPの7個処理チームと協同で不発弾処理活動を実施した。

(イ)技術移転

(a)不発弾処理技術移譲

 

UXO Lao-ATP隊員が、JMAS専門家の不発弾処理技術を修得し不発弾処理を安全かつ効率的に実施し得る基盤を構築するため、年間計画を作成し、不発弾処理現場を教育の場として、学科(計画教育)と実技(OJT)による教育を行った。特に、実技(OJT)の指導に重点を置きUXO Lao-ATPの処理チームを主対象として技術移譲を実施した。また、随行指導による技術移譲を実施し大型爆弾等の不発弾処理教育を集中的に実施した。

 

 

(3)達成された成果

(ア)不発弾処理

不発弾汚染地域5個郡55ヵ村152haを安全化し地域住民の生活環境の改善を図った。目標面積145haに対し105%の達成率であった。処理した不発弾は、大型爆弾17発、クラスター子弾1,046発、砲弾等1,112発の合計2,175発であった。安全化した土地152haの内、103haが新しい農耕地として利用され生産高の向上に寄与し、49haが村の拡張や新規の村づくり、公共施設などとして利用され地域住民の生活基盤の構築に寄与した。3年間の成果は、安全化面積399ha(達成率99%)、処理した不発弾は、4,639発であった。

(イ)技術移譲

a)不発弾処理技術移譲

JMAS専門家は、UXO Lao-ATP隊員78名(中間報告時に対象者を73名から78名に修正済み)に対して不発弾処理技術移譲を実施した。年間実施目標合計232回に対し232回を実施した。(達成率:100%)主対象である7個処理チームの隊員評価結果では、上級不発弾処理技能者(以下SEOD2名、チーム・リーダー8名、一般隊員68名は、新任者を除きそれぞれの目標レベルに到達しており年度到達目標は達成できた。また、UXO Lao全体に対する不発弾処理技術移譲の基盤を構築するため、アッタプー県と同様に、大型爆弾等が多く発見されている南部2県(セーコン県・サラワン県)のUXO Lao隊員(SEOD)4名、及びUXO Lao全体の教育を行っているトレーニング・センターの教官等4名への研修を実施し、ほぼ目標を達成したが、爆弾のこぎりカット法については、一人あたりの信管付きの実爆弾による実習回数が不十分であった。

20141月に3回目の爆弾のこぎりカット法試験を実施し、ラオス不発弾処理国家調整委員会(NRA)Phoukhieo CHANTHASOMBOUNE長官及びラオス不発弾処理機関(UXO LaoThiphasone SOUKHATHAMMAVONG長官の視察を受けた。両長官から、ラオスにおいても安全性に問題はなく不発弾処理方法の一つとして有効な技法であるとの所見を頂いたため、この技法をUXO Lao全体に普及させていくための拠り所を得ることができた。

b)その他

事業の円滑な実施を図るため、アッタプー県で調整会議を開催し、県・郡等の不発弾業務担当者に対し、事業の現況や不発弾事故事例などを説明し、不発弾処理活動への協力を依頼した。多くの参加者から JMASに対する謝辞を頂き、活動に対する地元の理解が得られていることを確認できた。

 

 

(4)持続発展性

(ア)不発弾処理

県内の不発弾処理はUXO Lao-ATPにより継続して実施される。本事業において不発弾処理を行い安全化された土地が、既に田圃、畑に利用されており、安全な農業用地を提供したことにより引き続き生産性の向上が継続される。また、住宅や行政機関の庁舎などの公共施設用地としても利用されており今後生活環境改善に寄与していく。

(イ)技術移譲

a)安全かつ効率的な不発弾処理体制の確立

JMAS専門家による技術移譲を通じてUXO Lao-ATP全体の技術レベルが向上したことにより、今後共安全かつ効率的に処理を行う体制が

確立、継続される。

bUXO Lao-ATP内での訓練体制の確立

SEOD及びチーム・リーダーが自らUXO Lao-ATPの隊員に対する不発弾処理技術訓練を実施し、JMAS専門家の技術を伝承していく訓練体制が確立、継続される。

cUXO Lao全体への不発弾処理技術移譲の基盤構築

南部2県(セーコン県・サラワン県)のUXO Lao隊員(SEOD)、及びUXO Lao全体の教育を行っているトレーニング・センターの教官への研修を実施し、UXO Lao全体に対する不発弾処理技術移譲の基盤を構築し、今後、JMAS専門家の技術がUXO Lao全体に普及されることが期待できる。特にラオスでは行われていないが日本では実績のある爆弾のこぎりカット法を技術移譲するため、延べ3回の安全性確認試験を行ってその有効性を実証した。UXO Laoはこの技法を不発弾処理規定(SOP)に追加するため7月にNRAに申請し、10月に認可された。UXO Laoは今後JMASの技術支援を受けてこの技法の普及・定着化を図っていく。

 

 

 

 

 

 

平成25年度アッタプー県における不発弾処理促進事業(第3次)

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