2015/03/08
竹田インターンの体験感想文
2月23日より3月2日まで、JMASのカンボジア・プノンペン事務所でインターンをさせていただきました。
1週間という限られた期間の中で、事務 所の皆様には最大限の努力をしていただきました。
まずはこの場をお借りして、心からの感謝を申し上げたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
私は平和構築と人道支援の分野に関心を抱いて勉強をしているのですが、
特に地雷・不発弾処理に携わる現場に関しては日本の中からではイメージする事すら 難しく、実際に海外で働いていらっしゃる方の現場に伺ってお話を伺いたい、という思いから、JMASカンボジアの事務所を希望し、研修させていただくこと となりました。
今回の私の業務内容は、3月5日~8日にかけてCJCC(カンボジア日本人材開発センター)で行われる“Japan-Cambodia Kizuna Festival”にて展示する広報物を作成することでした。1週間という短期滞在ではありましたが、初日からJMASと協働体制を構築している CMAC(Cambodia Mine Action Centre)のHQにお邪魔させていただいた他、CJCCにも実際に会場の下見のために訪れるなど、非常に充実した1週間となりました。
CMACでは1Fの資料室を見学し、対戦車地雷や1年半前にタイとの国境で撃ち落とされたという爆弾の実物を見ました。日本国内ではクラスター爆弾の禁止 条約などを時折ニュースで耳にする程度の地雷・不発弾関連の話題ですが、こちらに来て初めて現物のクラスター爆弾や地雷を目にして、信管は抜かれていて爆 発することはない、とわかっていても、触るのを躊躇するほどの怖さを感じました。
またCMACでは、カンボジア事務所のスタッフの紹介で、Chief of Secretariat(事務局長)の方ともお話しすることができました。実際にJMASのスタッフとCMACのスタッフがどのようにして業務のやり取り を行っているのか、その一端を垣間見ることができ、とても貴重な機会であったと感じています。
また、事務所においても、実際に地雷除去作業時にDeminer(作業員)が身に付ける防護服を着て、目の前の地雷模型の探査作業を行う、という体験を させていただきました。防護服はずっしりと重く、日陰で着用したにも関わらず汗が噴き出ました。探査機を片手に、探査機が発する音を聞き分けながら、ゆっ くりと、しかし確実に探査を行っていくという作業は、地雷模型がどこにあるのか分かっている状態でも、とてもハードな作業でした。カンボジア事務所のス タッフが仰っていた、”Deminer’s work is called 3D work- Difficult, Dangerous, and Death. ”という言葉を重く受け止めました。
カンボジア政府は2019年までに地雷、不発弾処理を完了させる、という目標を設定しているのですが、現状のスピードを考えると、目標期間内に全ての処理 を終了させることは不可能なことのように思われます。カンボジアの地雷・不発弾処理の特徴として、埋められている場所の記録がないために、その場所が一切 わからない状態のまま、手当たり次第といっても過言でない状況の中で処理を行っている、という現状があると思います。今回フィールドに入域することは残念 ながらできませんでしたが、今回Kizuna Festivalの展示物作成作業を通して理解した、事業の一連の流れなどを踏まえて、将来、一度フィールドも見学させていただければと考えています。
自分自身の進路にも悩みながらプノンペンに入ったのですが、今回の活動を通して、自分はフィールドの専門家ではなく、マネジメントなどを行いながら出張 ベースでフィールドに入る、いわゆるジェネラリストになりたいのではないか、という思いが明確になってきたように思っています。このことが自分自身で理解 できたことも、今回の渡航の大きな収穫となったように思います。
現地代表、総務担当の方を始め、プノンペン事務所のローカルスタッフ、専門家の皆様、そしてフィールド担当のローカルスタッフの皆様に本当にお世 話になりました。心から御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。渡航にあたって、お忙しい中受け入れに関する調整を行って下さいました、東京 事務所の方々にも改めて御礼を申し上げます。
日程の調整など、渡航前から本当にお世話になりました。これからもJMASプノンペン事務所で学んだことを活かして、しっかりと勉強を続けていきたいと考えています。
本当にどうもありがとうございました。
カンボジアインターン 竹田 響