2008/8/22
アフガニスタン
現地代表 筧 隆 保
地雷処理現場の様子
夏の太陽が照りつける中、今日も地雷処理作業が続けられています。
彼らの1日をまとめてみました。
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早朝5時、宿営地での器材の積み込みが始まる。 | 処理隊員は2台のマイクロバスに分乗、車にはドライビングスクールの文字が見える(現地はトヨタの中古車が多い) |
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まだ薄暗い宿営地からいざ出発(朝5時半) | 地雷処理現場への前進。どこまでも続く平原 |
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夜明け前、現場に到着。器材を卸下。 | 点呼場に集合する処理隊員達 |
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作業指示 | 地雷探知機の準備 |
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防護服の着用 | 地雷処理(正面幅1m、深さ13cm。黙々と掘り進んでいく) |
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地雷処理 彼らの正座は日本人以上に上手。休憩まで40分間正座を続ける。 | 地雷処理機(小松製)DDG所有。時々支援を受ける。 |
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地雷処理機(マインウルフ:ドイツ製)DDG所有 | 宿営地の昼食(中央の白い果物はメロン。日本のスイカより大きい)ナン、焼き飯、サラダ、シチュウ?、ヨーグルト、ペプシが並ぶ。 |
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現場から発見される地雷の模型(左からPMN,POMZ,PMN2,MS3)POMZは破片効果が大きく、これが発見されると処理隊員達は各人の離隔距離を25mから50mに拡大する。 MS3(中央に突起あり)は圧力解放式の地雷で処理は困難。現場で不用意に対戦車地雷や物を動かすと、その下にMS3が仕掛けられている場合があり、極めて危険。 |
Afghan No31
Afghan No32
2008/12/11
アフガニスタン
経理主任 横山圭介
アフガニスタン第3次事業始まる
11月9日よりあらたに第3次事業が始まった。今期は来年8月までの9ヶ月間となる。
事業開始前日、事務所の中庭ではバグラム宿営地に向けて必要な物資の運び出しが行われた。スタンドダウンも終わり、事業開始日と11月のオペレーション開始日が重なる。資材のチェックをするスタッフの表情にも緊張感が見受けられる。
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手前の大きな缶は5,60人分のお茶を沸かす巨大ティーポットだ。これで作られたお茶が、これから訪れる寒さの中で、地雷除去員たちにひとときの安らぎを与えてくれるだろう。 |
3次事業開始後の初めての機材点検の日。自分たちの命を預ける道具を手入れする地雷除去員たちの眼差しは常に真剣だ。
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UNOPSの地雷処理の専門家ピーター氏らがオペレーション視察に訪れる。アジア・アフリカ・ヨーロッパと各地の地雷問題に15年以上関わっている。作業中の安全対策について、機械による処理について特に関心を持っていた。
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相次ぐ爆弾テロ・国際機関への襲撃・誘拐と緊張は解けることがない。しかし、カブールの中心部は日常生活にいそしむ市民の喧騒に常に包まれている。
afghanNo33
2009/2/16
アフガニスタン 現地代表 筧 隆保
DDGとの協定調印
アフガニスタン事業の連携NGOであるデンマーク地雷処理グループ(DDG)との協定締結に当たって、数度の会議が持たれました。武装警護を付けてアフガ ニスタンに常駐するDDGと、イスラマバードから遠隔操作をするJMASとの間には、かなりの温度差があり、調整は難航しましたが、最後は相互理解が出 来、無事協定の調印が行われました。
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厳しい表情のDDGオペレーションマネージャー、ニール氏 |
DDG現地代表のクリントン氏との会議
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協定文書の確認 | 協定文書のサイン |
最後は笑顔で握手
AfghanNo34
2009/2/16
アフガニスタン 現地代表 筧 隆保
訓練始め
1月 は寒さのため、地雷処理オペレーションは休止中でしたが、2月9日訓練始めが行われました。長い間、実作業から離れていたため、地雷処理の基本を復習し て、事故の未然防止を図るためです。この日は1名の欠席者もなく、全員元気でバグラム宿営地に集合しました。朝礼の後、地雷処理機材の点検と整備が行わ れ、明日からの訓練に備えました。
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代表挨拶 | 奥村専門家訓練指示 |
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点呼 | 機材点検準備 |
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機材点検 | 機材の手入れ |
AfghanNo35
2009/2/18
バグラムへの道
現地代表 筧 隆保
これまでバグラム地区の地雷原の様子はお伝えしてきましたが、バグラム地区へ行く道路状況についてはお伝えしてなかったと思いますので、アフガニスタンの 道路の周辺状況も含めてお伝えしようと思います。バグラム地区はカブールの北方約70㎞のところで、米軍のバグラム空軍基地があります。
早朝のカブール市内、車両の通行はなく、道路清掃人がいるだけです。




途中にある市場 暗闇に浮かぶバグラム基地の明かり


すれ違う軍用車 パキスタンから来たタンクローリ
帰路 砂埃と排気ガスで視界が悪い 以前爆破された情報文化省の今
すれ違う軍用車 パキスタンから来たタンクローリ
AfghanNo36
2009/2/16
冬のカブール
現地代表 筧 隆保
冬のカブールは私にとっては初めての経験でした。今年の冬は暖かいそうですが、それでも日中10度、夜はー10度ぐらいまで下がる日もあり、底冷えのするカブールでした。外出がままならないので事務所の屋上からの写真が多いのはお許し下さい。
雪のカブール(事務所屋上から) カブールの商店街
後方に懐かしい甘藷売りが見える 街頭で中国製の風船を売る人
空中に漂うスモッグ 山が見えないほどのスモッグ
AfghanNo37
2009/2/25
カブール事務所の紹介
現地総務会計 横山圭介
地雷処理を裏で支える事務所のスタッフの様子、事務所の近所を紹介したい。
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アドミニストレーションオフィサーのラハマトラー。政府省庁との折衝から事務所内の細々としたことまで気を配り、事務所の運営を担っている。 | ファイナンシャルオフィサーとアシスタント。毎日、その日の支出を報告してきてくれる。彼らの地道な資金の管理が事業の信頼を高めてくれている。 |
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早朝・夜間を問わずしっかりと事務所の安全に努めてくれるガードマン。 | 事務所そばの十字路に小さなスタンドがある。コーラ、お菓子、タバコを扱っている。店番の青年とその友人達が写真を撮ってくれとせがんできた。 |
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日用雑貨を扱っている近所のお店。照れながらも写真を撮りたいというと喜んで応じてくれた。朝7時前から夜遅くまで開いている。 | 近所のナン屋。事務所スタッフはよくここでナンを買う。焼きたてはやはり美味しい。 |
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アフガンでは毎回の食事に欠かせないため、ここも朝早くから夜遅くまで営業しており、客足も途絶えない。 |
AfghanNo38
2009/4/21
カブール報告
現地総務会計 横山圭介
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最後にカブールの事務所そばの様子です。カブール、バグラム共に街中で井戸水を汲み上げる光景をよく目にします。 |
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AfghanNo39
2009/5/19
啓 蒙 教 育
現地代表 筧 隆保
帰還難民居住区において、地雷の危険性を訴える、啓蒙教育を実施しました。
パキスタンやイランからの帰還難民が多く、バグラム地区の様子を知りません。バグラム地区は地雷や不発弾に汚染されており、大変危険な地域です。子供たちはお金欲しさに不発弾の金属を回収するため、地雷原に入ることがあります。
デマイニングオフィサーが地雷の模型とパンフレットを使って、地雷の危険性を説明し、地雷原に入らないこと、地雷には絶対触れないことを強調しました。その後日本の子供たちから送られた鉛筆と、JMASがデザインしたTシャツを配布して、教育を終了しました。
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集まった子供たち | 地雷模型を使って危険性を説明 |
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配布したTシャツを着て説明を聞く子供(Tシャツには「地雷のない大地」と書かれている) | 子供たちにTシャツ、鉛筆、パンフレットを配布 |
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あっという間に準備したTシャツや鉛筆がなくなっていく。 | |
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カメラを向けられてちょっと緊張気味の子供たち。手にはしっかり日本からの贈り物が握られている。 | |
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大事そうにTシャツを抱えて帰路につく子供たち。日本の皆さん、贈り物ありがとうございました。 |
AQfghanNo40
2009/5/19
地雷処理現場(MF1851)
現地代表 筧 隆保
久しぶりに地雷処理現場を視察しました。朝4時半カブール事務所を出発。夜明け前でしたが、道路上には仕事に向かう労働者が溢れていました。
先月来た時は雨が多く、全般に薄暗い感じでしたが、5月に入って雨もほとんど降らなくなり、街全体が明るく、活気に満ちていました。バグラムの地雷原地区 には帰還難民を約20万人受け入れて、第2のカブールしようとする構想があるようで、地雷処理も急ピッチで行われています。
JMASもこれまでの地雷原の処理を一時中止して、4月途中から、新たな地雷原の処理を始めました。MF1847とMF1851です。これは第2カブール構想に合わせた移転です。今日はMF1851を紹介します。
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広い地雷原MF1851(57335㎡)に点在する地雷処理員の姿が見えますか? | |
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地雷処理機で処理された地雷 | 地雷処理機での処理に失敗した地雷 (中央の丸いもの) |
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地表に露出した地雷 | 処理員により発見された地雷 |
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爆薬を設置 | 爆薬を設置 |
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爆破処理成功 |
帰路 砂埃と排気ガスで視界が悪い 以前爆破された情報文化省の今