アフガン報告(第46報)
AfghanNo46
2010/6/21
初めての現地視察
専門家 内之浦 法昭
赴任以来初めてバグラムの現地に赴き、地雷処理現場の視察および周辺住民に対する啓蒙教育を実施しました。
地雷処理の現場は、360度の眺望が利く見渡す限りの広大な荒野です。
牧草は生えていても、樹木1本どころか小さな藪さえもありません。
![]() まずはコーランの祈りから |
![]() 遥か彼方の山々には雪が |
![]() 慎重に、且つ丁寧に |
![]() 対人地雷PMN発見! |
![]() この日、対人地雷×4、信管×1を発見・爆破処理! |
啓蒙教育は、帰還難民居住地及び「クーチャンピープル」と呼ばれる遊牧民族居住地の2箇所を訪問して行いました。
![]() オペレーション・オフィサー、ジェラニーによる教育を真剣に聴講 |
![]() 脚を失くした少年が2名いました。 |
アフガン報告第47号
AfghanNo47
2010/8/18
各機関との調整
現地代表 筧 隆保
8月アフガニスタンに渡航しました。アフガニスタンでは国会議員選挙の真っ最中で街には多くのポスターが貼られていました。街の中は相変わらず賑 わっており、品物も豊富でした。今回の渡航の主な目的は関係機関との今後の地雷処理計画に関する調整です。アフガニスタン地雷処理調整センター (MACCA)と地雷処理の現状等について意見交換しました。

アフガン報告第48
DDGの地雷原視察
アフガニスタン現地代表 筧 隆保
デンマーク地雷処理グループ(DDG)が処理中の地雷原211を視察する機会がありました。バグラム空軍基地から北方約5kmにある、面積 約 112000平方メートルの地雷原です。カピサ県との県境に近く、見晴らしの大変良い丘陵地帯にありました。地雷原のすぐそばには民家が建ち、放牧が行な われていました。住民は危険と隣りあわせで生活しています。一日も早い地雷処理が望まれます。
アフガン報告第49号
Afghan No49
2010/12/20
啓蒙活動と医療活動
アフガニスタン現地代表 筧 隆保
JMASは地雷原の近傍に住む住民に対して地雷・不発弾の危険性を訴える啓蒙活動と住民が怪我や病気にかかったときの医療活動を行なって、住民との良好な関係を保つよう努力しています。
啓蒙活動では、子供達に日本の支援者から贈られて来た文房具なども配っています。文房具は子供達にとって宝物です。
アフガン報告第50号
afghanNo50
2010/12/20
12月のカブールの街
現地代表 筧 隆保
12月のカブールにやってきました。シーア派のお祭り・アシュラ祭に向けて街はお祭りムードでした。気温は温暖で、人々は活気に満ちていましたが、例年に無く大気汚染がひどく、アフガン政府は木曜日も休日とし通勤を自粛するよう呼びかけています。
また、防弾車でカブール市内に入るたびにチェックポイントで停車を命ぜられる等、アフガン警察が民間警備会社の防弾車に目を光らせています。
アフガン報告第51号
afghanNo51
2011/05/30
戦場跡地BF0276の安全化
現地代表 筧 隆保
アフガニスタンには小規模の地雷原が多く残されていること、また、不発弾の被害が多いことなどから、一昨年、JMASの地雷処理チームの編成を従来 の大型の人力地雷処理チーム(MCT)から、不発弾処理能力を持ち、かつ、機動力を持った小型の地雷処理班(CS)に編成替えを行なった。それ以来、不発 弾処理能力の向上に努てきたが、今回初めて戦場跡地(Battle Field)の不発弾処理を行なった。
不発弾を見逃さないよう捜索は続く 付近は帰還難民の住宅が建設中
BF0276をJMASが安全化したことを示す、JMASの文字
アフガン報告第52号
afghanNo52
2011/05/30
地雷原MF5321の安全化
現地代表 筧 隆保
地雷原の安全化は地形の許す限り、地雷処理機械を使って地雷を処理しています。しかしながら、地雷処理機械は100%地雷を処理することはできず、必ず、処理残しの地雷が存在します。機械処理をした後、もう一度人力による処理をして、初めて地雷原を安全化できます。
地雷原の安全化は大変手間のかかる仕事ですが、隊員たちは黙々と地面を掘り続けます。
地雷処理機械マインウルフ(ドイツ製) 手掘りで地雷の有無を確認
最後に地雷探知器で地雷の有無を確認 発見された処理残し地雷(PMN)
アフガン報告第53号
afghanNo53
2011/08/16
カブール市内の景況
総務会計 横山圭介
7月末にアフガニスタンにはカブールへ次期事業資料収集や会計指導のために行ってきました。7月からは国連平和維持軍(ISAF)がアフガン政府へ 治安維持のための権限譲渡をバーミヤン等を皮切りに開始しています。反政府勢力にとっては外国軍の撤退であり、そのことが彼らを勢いづかせています。アフ ガン全土で政府・治安維持関係者への襲撃・殺害事件等が急増しているのが現状です。
しかし現地に赴いて私が驚いたことは、ゆっくりではありますが、着実に道路工事は進み、新しい店が生まれていることです。この復興の歩みが停滞することが ないように願いたいものです。安全を最優先させるため行動範囲が限られてしまいますが、その中で目にすることができたカブール市内の様子をご覧ください。
八百屋02 肉屋
夏は多くの果物が出回る ひき肉を作っている