2020年7月カンボジア活動報告

2020年7月カンボジア活動報告

 在カンボジア日本大使館によると「7 月 24 日現在のカンボジア保健省の発表では、コロナの累計患者 202 名が発生している」とのことです。こうした中、感染予防を徹底し「地雷・不発弾処理に関連する総合機械処理事業(CMD)(第3期)」をコンポントム州で、「地雷・不発弾処理を伴う地域開発促進事業(PCD)(第3期)」をバンテアイミアンチェイ州で実施しています。いずれもカンボジア地雷処理センター(CMAC)の隊員に対し,OJT 及び座学で技術移転を行います。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で実施中です。

1.総合機械処理事業(CMD)(第3期)

7月は、「不測事態対処」及び「事故事例」についての講義を実施しました。また、地雷除去機、クラスター子弾除去機及び灌木除去機での処理要領の実習を実施しました。今月もコンポンスバイ郡オーサラ村で70.1haの地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷32発、不発弾55発を処理しました。また、危険回避教育を近傍の村・学校13か所205名に実施しました。


「不測事態対処」教育

「事故事例」教育

クラスター子弾除去機での処理

2.地域開発促進事業(PCD)(第3期)

7 月は 指揮官に対し「地雷処理に影響する地形判断」、「計画と実行の進捗率の算定」及び「技術的調査の計画」について教育を実施しました。また、地雷除去機、灌木除去機による処理、人力による処理の実習を実施しました。今月もマライ郡トゥールポンローで 159.39ha の地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷 22 発、不発弾 131 発を処理しました。また、危険回避教育を近傍の住民 4 か所 61 名に実施しました。


進捗率の算定教育

技術的調査の計画教育

地雷除去機による除去の実習

3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業

7月はラタナックモンドール郡トラエンコミューン内のキロ・チアモントレイ村道(総延長約5㎞)の補強整備作業を開始しました。当村道は、2009年~2010年に新設しましたが、これまで補修整備の実績はなく、道路両側の側溝の埋没や繁茂した木々は大木化し、道路の荒廃や車両の通行に大きく影響を与え ていることから、9月末までに補強整備作業を実施していく予定です。

主な整備作業内容及び要領
① 道路荒廃部の整備:ラテライト土敷設による修復
② 側溝等の整備:油圧ショベルによる掘削・排除
③ 道路両側の灌木処理:油圧ショベル及びドーザによる伐根・排除

この事業により10年以上も補修整備がされずに傷んだ道路が整備され子供達が安全に通学できるようになるとともに住民の生活道路が補修整備により改善され生活環境が向上します。

キロ・チアモントレイ村道(総延長約5㎞)の補強整備計画

道路荒廃部の整備
補強整備作業は、路盤(路床)整備のほか、ラテライト土の質・敷設厚さ・横断勾配・乾燥・十分な転圧等の路面整備が重要である。

4.農業整備支援(FMS)事業

トラエンコミューン内の計画していた田んぼの均平作業は終了し、今後は水田稲作を希望する農地の整地作業を実施します。
この事業により地雷原であった土地をドーザー等の機械力を使用して整備し、水稲・キャッサバ・トウモロコシ等の栽培を現地の農家と一緒になって行い、収穫量を向上させ農家の収入の増加を図り、生活水準の向上に貢献していきます。

ドーザーによる押し・引き整地による均平(平坦にする)作業