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2021年2月カンボジア活動報告
カンボジアのコロナの累積感染者数は 750 名弱で大きな流行にはなっていませんが感染予防を徹底し「地雷・不発弾処理に関連する総合機械処理事業(CMD)(第3期)」をコンポントム州でカンボジア地雷処理センター(CMAC)の隊員に対し技術移転を行っています。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」「農業整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で実施中です。
1.総合機械処理事業(CMD)(第3期)
2月は、地雷除去機、クラスター子弾除去機及び灌木除去機での処理要領の実習を実施しました。今月は、事業の最終月であり事業の修了式を実施し、所定の技能に達した者については修了証書を授与しました。今月もコンポンスバイ郡オーサラ村で174haの地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷3発、不発弾20発を除去しました。また、近傍の村・学校等8か所において116名に対し危険回避教育を実施しました。
![]() 地雷探査 |
![]() 危険回避教育 |
![]() 修了証の授与 |
2.地域開発促進事業(PCD)の後継事業
10 月 7 日終了した「PCD 事業」の後継事業を準備中です。
3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
2月は、安全を第一に以下の作業を実施しました。
(1) 学校敷地造成作業
スラロウチュラム小学校の建替え計画に先立ち、学校敷地造成(嵩上げ)整備作業を実施、2月中旬現在約50%の作業進捗で、3月末の概成完成を目指します。
(2) 土取場の変更及び新土取場の確保
当初計画した土取場は、不発弾探査及び貯水量が多いことから新たな土取り場を村長等と調整し変更するとともに既存道の補修整備を学校敷地造成に計画を変更しました。
(3) 暗渠工事の完了
2020年度の暗渠構築は、計画通り3箇所の整備を完了しました。
(4) 次年度事業計画(大綱)の作成
2021年度SVC事業実施計画(大綱)作成に着手し、次年度事業について準備中です。
この事業により10年以上も補修整備がされずに傷んだ道路・学校敷地が整備され、子供達が安全に通学できるようになるとともに住民の生活道路が改善され生活環境が向上します。
事業実施のスラロウチュラム村スラロウチュラム小学校周辺図(空撮)
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ダンプによる運土とドーザーによる学校の敷地整備作業 | |
![]() 完成した暗渠(排水路) |
![]() 完成した暗渠の場所に JMAS の看板設置 |
4.農業整備支援(FMS)事業
2月は引き続きトラエンコミューン内の農地整備作業を行いましたが、乾季のため雨季に比し順調に進み十分の成果をあげることができました。一方、機材の故障もありましたが、コマツ担当者との調整(故障の対応・処置)を適切にすることで事業への影響は必要最小限に抑えることができました。
この事業により地雷原であった土地をドーザー等の機械力を使用して整備、水稲・キャッサバ・トウモロコシ等の栽培を支援し、収穫量を向上させ農家の収入の増加を図り、生活水準の向上に貢献していきます。
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・①②③④の個所を昨年12月から開始しました
・1 月に①②の均平(水平にする)作業を終了しました。 ・③④を2月中に完了しました。 (合計約28,309㎡) |
農地整備手順 | ||
![]() ① 作業全般説明及び調整 |
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![]() ②測量作業 ![]() |
![]() ④均平(水平化)作業 |
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![]() ③区画整理及びあぜ道作成 |
故障なく機材を動かすため 中型ドーザ(D65)及び油圧ショベルの定期整備 (主にフイルターやオイル類の交換) |
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