2021年3月ミクロネシア活動報告

2021/4/22

2021年3月ミクロネシア活動報告

 作業用ボートの故障により一時中断していた漏油回収作業を再開し、清澄丸に滞留する油脂類を合計 280L回収してチューク州政府へ引き渡しました。
 併せて、清澄丸の3D画像作成の基礎となる写真の撮影及び画像処理作業を引き続き行う とともに、環境保全や水産資源・歴史遺産の保護に任ずるチューク州職員に対し、任務遂行 上必要とされる専門知識や作業上必要となる潜水技術等について技術移転訓練を行いました。
 また、今期事業の中間報告のため、現地井上代表が連邦政府及び日本国大使館が所在するポンペイ島へ出張してそれぞれに対し報告を行うとともに、業務に関する意見交換・調整、並びに新型コロナに関するミクロネシア政府の対応等について情報収集を行いました。

1 戦没船からの漏油回収

 清澄丸の船内に滞留する漏油を 3月9日から17日までの5日間、小型ポンプを用いて回収し、油水分離を行った後に州政府へ引き渡しました。


船内の天井に滞留する油を吸引する専門家

ボート上の小型ポンプで回収作業中の専門家

回収した漏油は油水分離して州政府へ

2 戦没船の3D画像用写真の撮影

 作成の基礎となる写真データを収集するため、3 月 4 日から 25 日までの 6 日間、乾祥丸及び清澄丸の撮影を行いました。

戦没船を撮影中の専門家

3 技術移転訓練(漏油回収、3D画像データ撮影等のOJT(現任)訓練)

 3月2日から25日までの9日間、歴史遺産の保護を担う歴史保存室職員に対し水中写真撮影訓練及び3D画像処理訓練を行とともに、環境保全を担う環境局職員に対し潜水訓練及び油回収訓練を行いました。


専門家の指導の下、油回収ホースの展張訓練を行う州政府職員

4 中間報告

 現地 JMASの井上代表は、3月18日にポンペイ島へ出張し、18日、当地の日本国大使館、翌19日、ミクロネシア連邦政府の関連部署に対し今期事業の中間報告を行いました。


船側嶋日本国大使と井上代表

ミクロネシア連邦政府に対し中間報告を行う井上代表