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2021年4月カンボジア活動報告
カンボジアのコロナの累積感染者数は750名弱で大きな流行にはなっていませんが感染予防を徹底し3月1日から新たに「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の2個事業を開始しました。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で継 続して実施中です。プノンペンは、4月後半コロナでロックダウンしました。JMAS は1回目のワクチン接種を終え事業を継続しています。
1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)
4月は、JMASのカンボジアでのパートナーであるCMACの新しい部隊への基本教育を終了し本格 的なクラスター子弾等の除去の実習を開始しました。灌木除去機で伐採後された汚染地域で探知 器により発見されたクラスター子弾の除去を実施しました。また、試験農場用地(2ha予定)を 開墾中です。セサン郡で87.5haの汚染地域の処理を実施し、不発弾36発を除去しました。また、 近傍の村等4か所において16名に対し危険回避教育を実施しました。
![]() 探知活動 |
![]() クラスター子弾 |
![]() 農業試験場の開墾 |
2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)
4月はJMASのカンボジアでのパートナーであるCMACの新しい部隊に基本教育を終了し、本格的 な地雷・不発弾除去の実習を開始しました。地雷除去機による対人地雷除去で地雷を除去しまし た。また、灌木除去機で伐採した汚染地域を探知器で発見された地雷及び不発弾の除去を実習し ました。試験圃では、地域の農業状況の調査と今後使用する肥料の検討を実施しましら。マライ 郡で29.19haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷83発、不発弾22発を除去しました。また、近 傍の村5か所において46名に対し危険回避教育を実施しました。
![]() 地雷除去機の活動 |
![]() 灌木除去機の活動 |
![]() 農家への聞き取り調査 |
3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
本年度事業は、次の3項目を柱として活動を開始しました。
①マライ郡内スラロウチュラム村の既存道約5㎞の補強整備
②マライ郡内スラロウチュラム村の既存溜池の拡張整備及び新設溜池(約1ha)の構築
③小学校建設予定地の整備及び小学校建替え
既存溜池の拡張整備は、3月末から既に整備を開始しており、5月末の概成完成を目指します。また、小学校建設予定地の整備(主に嵩上げ及び側溝掘削)は、3月までに約70%を終えており、学校建設は12月着工予定です。
![]() マライ郡内スラロウチュラム村の既存道約5㎞の補強整備と側溝整備予定地 |
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マライ郡内スラロウチュラム村の既存溜池の拡張整備及び新設溜池(約1ha)の構築 | |
![]() スラロウチュラム小学校建設予定地の整備及び小学校建替え |
4.農地整備支援(FMS)事業
第2期FMSパイロット事業は、バナン郡において事業を開始しました。当地の特性として、水田内に 立木や蟻塚が点在していることから、これらを安全に除去した後、荒整地及び畦道を構築し、レーザー 仕上げの作業を実施していきます。
![]() 農地の水平化だけでなく、蟻塚や立木を除去することで収穫の増加につながる |