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2021年5月カンボジア活動報告
カンボジアのコロナの累積感染者数は750名弱で大きな流行にはなっていませんが感染予防を徹底し3月1日から新たに「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の2個事業を開始しました。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で継 続して実施中です。カンボジアでは、コロナ患者が増加し各地で活動制限が出ています。JMAS では来月1回目のワクチン接種が予定されており、現在も事業継続中です。
1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)
5月は、JMASのカンボジアでのパートナーであるCMACへの普及教育としてCM(クラスター 子弾除去機)の運用要領、安全管理を実施しました。OJTで灌木除去機で伐採後された汚染地 域で探知器により発見されたクラスター子弾の除去を実施しました。また、試験農場用地1haを 開墾しました。セサン郡で148.1haの汚染地域の処理を実施し、不発弾71発を除去しました。ま た、近傍の村等20か所において152名に対し危険回避教育を実施しました。
![]() CMの運用要領の教育 |
![]() CMによる処理 |
![]() 農業試験場の開墾 |
2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)
5月はJMASのカンボジアでのパートナーであるCMACへ普及教育として、テクニカルサーベ
イ、DM(地雷除去機)の遠隔操作と整備について教育しました。OJTでDMによる対人地雷 の除去、灌木除去機で伐採した汚染地域を探知器で探知し地雷及び不発弾の除去を実施しまし た。農業支援では、地域の農業状況の調査と試験圃準備の検討を実施しました。マライ郡で62.19haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷87発、不発弾14発を除去しました。また、近傍の 村6か所において64名に対し危険回避教育を実施しました。
![]() ⅮⅯ遠隔操作教育 |
![]() DMの整備教育 |
![]() 試験圃の調整 |
3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
5月はマライ郡内スロラウチュラム村の既存道の補強整備、同村の既存溜池の拡張整備を行いました。溜池内の水は、村民の協力を受けポンプによる排水作業を行うことで円滑に作業が 進み、溜池と川の境界となる土手(堤防)を構築しました。
![]() 溜池整備 |
![]() 道路転圧 |
4.農地整備支援(FMS)事業
5月はバッタンバン州バナン郡チェンミアンチェイコミューンルン村において、水田の均平 化作業を行いました。均平化に先立ち、立ち木や蟻塚周辺には不発弾や地雷が埋没している危険 性があるため、これらの安全を確認した上で適切に除去し、レーザー作業を行い均平な水田整地 を行っています。5月は36221㎡の整備が完了し、4月からの累積完了土地面積は55988㎡です。
![]() 約1.65ha の均平完了水田 |
![]() 不発弾探査 |