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2021年11月カンボジア活動報告
カンボジアでは 2021 年 3 月 1 日に開始した「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の 2 個事業を異状なく実施しています。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で実施中です。コロナ感染者数は、国内で 1 日 32 名とピーク時の約 4% と激減しており、各種規制が緩和されつつあります。事業への影響はありませんでした。
1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)
11月は、CMAC隊員に対して#2不足事態対処教育を実施しました。処理活動においては、各地域での探査及び発見されたクラスター子弾をクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。農業支援活動においては、農家に対する巡回指導を行うとともにボカシ肥料の製造・講習を実施しました。セサン郡で337.53haの汚染地域の処理を実施し、不発弾93発を除去しました。また、近傍の村等11か所において91名に対し危険回避教育を実施しました。解放された汚染地域は住民に引き渡され大豆等の畑になります。
![]() 不測事態対処教育 |
![]() 専門家による進捗確認 |
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2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)
11月はCMACの各隊員に対して安全管理について教育しました。地雷・不発弾処理活動においては、発見された不発弾等を回収し、爆破処理を行いました。農業支援活動においては、農家40 戸に対して病害虫対策等の巡回指導及び農業研修会(肥料)を農家25名に対して行いました。マライ郡で176.42haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷8発、不発弾8発を除去しました。
また、近傍の村2か所において108名に対し危険回避教育を実施しました。解放された汚染地域は、住民に引き渡され水田になります。
![]() 不発弾等の爆破準備 |
![]() 危険回避教育 |
![]() 農業研修会(肥料) |
3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
マライ郡内スロラウチュラム村の既存道の補強整備、側溝整備を行いました。今年度は約3280mの整備目標を掲げていますが、11月末時点で66%が完了しました。また次年度の活動地として検討している、スバイチェック郡内の小学校の調査や村の聞き込み等を行いました。
![]() 強固な敷設で長期にわたる村の生活道に |
![]() 村の聞き取り調査の様子 |
4.農地整備支援(FMS)事業
農地整備の均平作業には丁寧な測量と効率的な作業手順の確認が重要ですが、同時に機材が活躍できる土の状態も重要です。11月は降雨の影響もあり、進捗状況は我慢の日が続きました。
![]() 測量指導の様子 |
![]() 機材による均平作業 |
![]() 排水整備 |