2015/3/23
「案山子ではありません・・・」
今、カンダール州の村々には写真のような藁で作った人形や髑髏マークが家々の門に立っています。特に今年はその数が多く見られます。
案山子は田圃に立てますが、これは家の門に立っています。ドロボウ除けかと思い村の人に聞いたら、「これは悪い病気が家に入ってこないように守っている」とのことでした。カンボジア語で「ティンモーン」と言うそうです。
そう言えば先日カンボジア保健省がコレラ発生による注意喚起をしていました。
特にカンダール州・コンポンスプー州等でコレラ患者が多数発生し、他州で死者も出ているので注意するようにとのことでした。
カンボジアは今、乾季ですが農村部ではまだまだ生活用水は溜め池の水や、川の水を使っています。
乾季に入り水位は下がり、淀んできていますが、水が無く仕方なしにそれらを利用しなければならないのです。
水浴び、洗濯等を同じ溜め池でしており、「注意する」と言っても衛生環境を大幅に改善できるとは言えないのが現状です。そういった環境の中で、手作りの厄除けではありますが、人々の病気に対する意識が高いというかもしれないと思いました。