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2022年3月カンボジア活動報告
カンボジアでは 2022 年 3 月 1 日に 2 年次事業として「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の 2 個事業を開始しました。コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で引き続き実施中です。新型コロナ感染に関しては各種規制が緩和されており、比較的容易に出入国できる状態にあります。
1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)
3月は2年次事業開始に伴い、事業の円滑な開始のため、CMAC隊員に対して必要な初期訓練(安全管理、処理における基礎知識、機材取扱い)を実施しました。処理活動においては、探査により発見された不発のクラスター子弾を爆破処理及びクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。農業支援活動においては、試験農場予定地2haの開墾を行い、畑づくりのための廃根処理を行いました。セサン郡で79.8haの汚染地域の処理を実施し、不発弾109発を除去しました。また、近傍の村等14か所において193名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され大豆等の畑になります。
![]() 事業開始式挨拶 |
![]() 初期訓練 |
![]() 廃根処理(畑作り) |
2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)
3月は2年次事業の開始に伴い、スムーズな事業の移行のため、CMAC各隊員に対してリフレッシャー教育及び素養試験を実施しました。処理活動においては、発見された地雷等を回収し、爆破等により処分を行いました。農業支援活動においては、農家31戸に対してネズミ及びスズメ対策、農薬防除、収穫等について巡回指導を行うとともに試験圃における稲作実演栽培2期作目の殺菌剤、殺虫剤の葉面散布等を行いました。マライ郡、スベイチェック郡で21.95haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷38発、対戦車地雷3発、不発弾22発を除去しました。また、近傍の村2か所において57名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され水田等になります。
![]() 事業開始の安全祈願 |
![]() 農村部おける危険回避教育 |
![]() 実演栽培収穫研修 |
3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
昨年4月からの2021年度事業において、既存道整備約5km・側溝整備約5km・既存溜池拡張約0.25ha・試験圃場整備約0.6ha・新設用水路整備約1.8km・小学校建て替え1校(校舎・校門・国旗掲揚塔・便所・井戸)を実施することができました。
![]() 既存道整備 |
![]() 新設用水路 |
![]() 校舎の完成 |
4.農地整備支援(FMS)事業
昨年4月からの2021年度事業において、水田約34.5haの農地整備支援を実施しました。地雷探査を行った上で蟻塚や立ち木の灌木除去をし、レーザーを使って土地の均平化をすることで 収穫量が大幅に増加し、村民の皆様にとても喜んでいただいています。生活の向上が貧困からの脱却に繋がり、また子供達の通学率も向上します。
![]() 水田から発見された不発弾 |
![]() 均平化された水田 |
![]() 重機による作業 |