2022年3月ミクロネシア活動報告

2023/3/15

2022年3月ミクロネシア活動報告

 今月は、清澄丸と神国丸から漏油を回収するとともに、チューク州政府の職員に対し漏油回収作業等の技術移転訓練を行いました。
 また、州政府の要請により、港湾内に転覆座礁した小型船のモニタリングを行い、漏油の有無を確認するとともに船の適切な回収方法について意見を提出しました。
 中間報告のため岩田代表 他2名がポンペイ島の連邦政府及び日本大使館を訪問し、事業の進捗状況について説明を行いました。

1 戦没船からの油回収作業

 3 月 1 日から 29 日までの 6 日間、清澄丸及び神国丸船内に滞留する油 計 960ℓ を回収しました。

油回収ホースを船内の油溜まりまで展張し、回収を準備

油溜まり吸引後の状態を確認

油水分離後、回収油を州政府倉庫へ搬入

2 技術移転訓練

 3 月 1 日から 29 日までの 5 日間、チューク州政府職員に対し、漏油回収要領・作業手順及び潜水技術等について技術移転訓練を行いました。


訓練開始前のブリーフイング

訓練器材を卸下

油回収用ホースを展張

船内へホース展張を準備

マンツーマンによる潜水技術指導

訓練を終えてボートへ戻る州政府職員

3 転覆船のモニタリング

 3 月 28 日、州政府から、港湾の通行を阻害したまま放置されている小型転覆船回収のため調査を依頼され、潜水調査を行って油漏れがないことを確認するとともに、30 日、調査結果と回収方法についての意見を提出しました。


港湾内の転覆座礁船

モニタリングに向かう専門家
州政府に対しモニタリング結果と転覆船回収の方法について意見を述べる専門家

4 中間報告(ポンペイ島)

 岩田代表と白木・金子両専門家は、中間報告のためポンペイ島に出張し、3 月 16 日、ミクロネシア連邦政府の資源開発大臣、17 日、同じく環境・気候変動・危機管理大臣及び日本大使館の道上大使に対し事業の進捗状況について説明を行いました。
 また、18 日、日本大使館主催の天皇誕生日レセプションへの招待を受け、席上、来賓として参加されていたミクロネシア大統領にご挨拶する機会を得ました。


日本大使館において道上大使(左2人目)を表敬

パニュエロ大統領(中央)と記念撮影