2022年4月カンボジア活動報告

2023/3/18

2022年4月カンボジア活動報告

 カンボジアでは、2022 年 3 月 1 日に 2 年次事業として「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」を開始し、また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」及び「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で引き続き実施中です。入国時の防疫処置関しては、ワクチン接種済み証明書の提示により、入国時の抗原検査及び隔離などは免除され比較的容易に入国できる状態にあります。

1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)

 4月は3月にスタートした2年次における不発弾等の処理を整斉と実施しています。処理活動においては、探査により発見された不発弾(クラスター子弾含)及び地域住民からの要請により回収した不発弾等を爆破処理及びクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。農業支援活動においては、試験農場予定地2haの開墾後の畑づくりのための廃根処理を行うとともに肥料の製造及び乾季栽培についての研修会を行いました。セサン郡で37.4haの汚染地域の処理を実施し、不発弾45発を除去しました。また、近傍の村等8か所において103名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され大豆等の畑になります。


不発弾探査中

危険回避教育

ボカシ肥料講習会

2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)

 4月はCMAC各隊員に対して建設機械の運用及び安全衛生管理について教育し、各作業における安全意識の高揚を図りました。処理活動においては、発見・回収された地雷等を爆破等により処分を行いました。農業支援活動においては、農家25戸に対して巡回指導を行い収穫研修及び近況等の聞き取りを行いました。マライ郡、スベイチェック郡で12.17haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷6発、不発弾14発を処理しました。また、近傍の村3か所において45名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され水田等になります。


発見された地雷及び不発弾

危険回避教育

収穫研修

3.地域復興支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 バンテミアンチェイ州マライ郡において、既存道整備・側溝整備・暗渠改修・溜池整備・小学校整備を行っています。本事業はすべて支援企業コマツ様のご寄付で活動しています。 3月に完成した小学校では、校長先生自ら花木の贈呈と村民の善意から寄せられた花苗を先生と生徒達が綺麗に植え付けを行いました。


水の氾濫を防止する側溝整備

整備予定の農業用溜池

先月完成した小学校の整備

4.農地整備支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 バッタンバン州バナン郡において、農地の均平化・蟻塚の除去・農業用水路整備・農道整備を行っています。本事業はすべて支援企業コマツ様のご寄付で活動しています。4月は42921㎡の農地の均平化を実施し、110mの用水路の構築を実施しました。


用水路を掘る前の計測

農業用水路の掘削

農地の均平化