2022年5月ミクロネシア活動報告

2023/3/18

2022年5月ミクロネシア活動報告

 今月は、神国丸から漏油を回収するとともに、チューク州政府職員等に対し漏油回収作業等の技術移転訓練を行いました。
 また、州政府からの情報に基づき平安丸と山霧丸のモニタリングを行い、漏油の状況を確認しました。
 なお今月から、ミクロネシア政府の厳格な新型コロナ対策のために入国待機中であった専門家1名が無事事業に合流し、当初の計画通りの専門家ダイバー3名体制となりました。

1 戦没船からの油回収作業

 5 月 5 日から 31 日までの 7 日間、神国丸船内に滞留する油 計 1,280ℓ を回収しました。


油回収に向かうJMAS 白木専門家

油回収に向かうJMAS 牧専門家
回収目標船の直上のボートから油回収用ホースを船内へ展張

油溜まりにノズルをセットする専門家

油だまりにセットしたノズルの状況

油を回収中の専門家

油を回収しきれいになった天井

2 技術移転訓練

 5 月 5 日から 31 日までの 8 日間、チューク州政府職員に対し、漏油回収要領・作業手順及び潜水技術等について技術移転訓練を行いました。
 また 18 日、ライセンス付与資格を有する JMAS 専門家から技術移転訓練に参加している州政府職員 2 名に対し、その技量に応じて中級ダイビングライセンスと初級ダイビング ライセンスをそれぞれ授与しました。

技術移転訓練を受ける州政府職員の面々(上記 10 枚)
付与資格者の金子専門家からダイビングライセンスを受ける州政府職員

岩田代表以下の JMAS 専門家とともに記念撮影に納まる州政府職員

3 転覆船のモニタリング

 州政府からの情報により、5 月 3 日に平安丸、17 日に山霧丸の潜水調査を行いましたが、両船ともに漏油箇所は確認できませんでした。
 海面に少量の油膜は確認されるものの極めて少量であり、大量漏油の可能性は低いと見られます。


海面に広がる油膜の状況(平安丸)

モニタリング前の装具点検
船内外をモニタリングし油漏れの有無を点検中の専門家(上記 8 枚)