2022年6月カンボジア活動報告

2023/3/18

2022年6月カンボジア活動報告

 カンボジアでは、2022 年 3 月 1 日に 2 年次事業として開始した「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の 2 個事業を異状なく実施し、また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」及び「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で引き続き実施中です。入国時の防疫処置に関しては、ワクチン未接種の場合を除き、入国時の陰性証明書の提示、抗原検査及び隔離などは不要になっています。

1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)

 6月はCMAC隊員の探査により発見された不発弾(クラスター子弾含)及び地域住民からの要請により回収した不発弾等を爆破処理及びクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。セサン郡で52.9haの汚染地域の処理を実施し、不発弾等94発を除去しました。また、近傍の村等 17か所において141名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され農地として活用されます。農業支援活動においては、試験農場2haの伐採後の圃場整備、排水路の掘削を行い、果樹・野菜を定植しました。又、井戸の設置支援について地域住民との打ち合わせを行いました。


発見されたクラスター弾

危険回避教育

ナスに支柱を設置

2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)

 6月はCMAC該当隊員に対して深部探査機使用時の探査要領、ランドリリース要領等について普及教育を行いました。処理活動においては、発見・回収された地雷等を爆破等により処分を行いました。マライ郡、スベイチェック郡で25.6haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷40発、不発弾17発を処理しました。また、近傍の村7か所において150名に対し危険回避教育を実施しまし た。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され水田等として利用されます。農業支援活動においては、農家97戸に対して稲作準備、肥料共同購入について巡回指導を行うとともに、試験圃における実演栽培を開始し、研修会・講習会を計3回行いました。


深部探査器の使用

爆破処理の景況

播種研修中の様子

3.地域復興支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 バンテミアンチェイ州マライ郡において、既存道整備・側溝整備・暗渠改修・溜池整備・小学校整備を行っています。新しい小学校で村民と共に子供達の安全祈願祭を行いました。


小学校での安全祈願祭

学校グランド嵩上げ

新代表の初訪問

4.農地整備支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 6月は24420㎡の農地の均平化を実施し、80mの用水路を構築しました。4月からの累計整備は90691㎡になります。均平化する水田は安全確認の為、CMACによる不発弾探査を実施します。


均平化前の不発弾探査

均平化が完了した水田

機材のメンテナンスの様子