2022年7月カンボジア活動報告

2023/3/18

2022年7月カンボジア活動報告

 カンボジアでは、2022 年 3 月 1 日に 2 年次事業として開始した「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の 2 個事業を異状なく実施し、また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」及び「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で引き続き実施中です。

1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)

 7月はCMAC隊員の探査により発見された不発弾(クラスター子弾含)及び地域住民からの要請により回収した不発弾等を爆破処理及びクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。セサン郡で59.3haの汚染地域の処理を実施し、不発弾等78発を除去しました。また、近傍の村等 21か所において148名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され農地として活用されます。農業支援活動においては、試験農場の畝づくりを終え、送水パイプを設置するとともに、大豆、胡麻、トウモロコシを播種しました。又、農業支援用の井戸 8本を設置し、地域に引き渡しました。


作業中の
クラスター弾除去機

爆破準備指導中の専門家

井戸の引き渡し式典

2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)

 7月はCMAC該当隊員に対して地雷の安全化(無効化)作業等について普及教育を行いました。処理活動においては、発見・回収された地雷等を爆破等により処分を行いました。マライ郡、スベイチェック郡で21.36haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷23発、不発弾15発を処理しました。また、近傍の村3か所において462名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され水田等として利用されます。農業支援活動においては、農家94戸に対して栽培管理、施肥、農薬散布等について巡回指導を行い、また、試験圃への農薬散布及び追肥を行うとともに研修会及び農薬会社による検診を各1回行いました。


CMAC 隊員と専門家

通報を受け回収する
120mm 迫撃砲弾

試験圃看板設置

3.地域復興支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 バンテミアンチェイ州マライ郡において、既存道整備・側溝整備・暗渠改修・溜池整備・
小学校整備を行っています。過去建設した小学校の卒業生のその後の動向について聞き取りを行いました。また洪水被害の大きかった道路に暗渠を設置し、排水設備の拡充を行いました。


既存道の補強整備

排水設備の改修工事

コマツ小学校の卒業生調査

4.農地整備支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)

 7 月は 28995 ㎡の農地の均平化を実施し、20mの用水路を構築しました。4 月からの累計整備は
119686 ㎡になります。均平化する水田は安全確認の為、CMAC による不発弾探査を実施します。州の副知事と今後の将来構想について協議し、バイヤーの工場視察を行いました。


均平化前の不発弾探査

州の副知事と意見交換会

バイヤーの工場視察