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2022年8月カンボジア活動報告
カンボジアでは、2022 年 3 月 1 日に 2 年次事業として開始した「ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)」及び「バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)」の 2 個事業を異状なく実施し、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」及び「農地整備支援(FMS)事業」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で引き続き実施中です。
1.ストゥントレン州における不発弾(クラスター弾)機械処理を伴う復興支援事業(RSCS)
8月はCMAC隊員の探査により発見された不発弾(クラスター子弾含)及び地域住民からの要請により回収した不発弾等を爆破処理及びクラスター子弾除去機により破砕処理を実施しました。セサン郡で49.9haの汚染地域の処理を実施し、不発弾等57発を除去しました。また、近傍の村等 19か所において185名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域は、住民に引き渡され農地として活用されます。農業支援活動においては、試験農場にキャッサバ、パイナップル、カシューナッツを定植し、除草作業などを行いました。また、支援井戸設置後の調査を行いました。
![]() 爆破処分後の成果の確認 |
![]() 回収の機会を利用した危険回避教育 |
![]() パイナップルの定植 |
2.バンテアイミアンチェイ州における地雷・不発弾処理を伴う復興支援事業(RSDB)
8月はCMAC該当隊員に対して泥濘地における処理手順等について普及教育を行いました。処理活動においては、発見・回収された地雷等を爆破等により処分を行いました。マライ郡、スベイチェック郡で15.12haの汚染地域の処理を実施し、対人地雷6発、不発弾19発を処理しました。また、近傍の村9か所において462名に対し危険回避教育を実施しました。安全化された汚染地域 は、住民に引き渡され水田等として利用されます。農業支援活動においては、農家85戸に対して栽培管理、肥料・農薬使用について巡回指導を行うとともに、試験圃の除草、補植、ネズミ対策等を実演し、2期作目の準備を開始しました。また、農薬研修会を2回行いました。
![]() 簡易橋を渡り現場へ |
![]() 小学校での危険回避教育 |
![]() ネズミ対策 |
3.地域復興支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)
マライ郡内スロラウチュラム村の既存道の補強整備、側溝整備を行いました。また州の教育長や郡の責任者と協議しました。現地には徐々に見学者が増え始め、新校舎のコマツ小学校で先生や児童と共に歓迎しました。また遠方からの通学児童に自転車を寄附しました。
![]() 州教育長等と協議 |
![]() 現地の視察・見学対応 |
![]() 通学 5km 以上の生徒へ自転車贈呈 |
4.農地整備支援事業(コマツ企業支援プロジェクト)
8 月は 20120 ㎡の農地の均平化を実施しました。4 月からの累計整備は 139806 ㎡になります。本事業の将来構想について活発な議論を村長やコミューン長と共に行いました。また農家にとって蟻塚は悩みの種ですが、重機で除去し収益の向上に尽力しました。
![]() 重機による蟻塚除去 |
![]() 土地の水平計測 |
![]() 収穫の喜びは満面の笑顔 |