2019年6月カンボジア活動報告

　カンボジア王国では、「地雷・不発弾処理に関連する総合機械処理事業（CMD）（第2期）」をコンポントム州で、「地雷・不発弾処理を伴う地域開発促進事業（PCD）（第２期）」をバンテアイミアンチェイ州で実施しています。いづれもカンボジア地雷処理センター（CMAC）の隊員に対し，OJT及び座学で技術移転を行います。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」」をバンテアイミアンチェイ州で実施中です。

１．総合機械処理事業（CMD）（第2期）

6月もクラスター子弾除去機 、対人地雷除去機及び灌木除去機の運用要領について教育し、機械処理要領について識能を向上することができました。コンポンスバイ郡オーサラ村で37.5haの地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷3発、不発弾54発を処理しました。また、危険回避教育を近傍の村6か所で58名に実施しました。

対人地雷除去機による処理

クラスター子弾除去機による処理

２．地域開発促進事業（PCD）（第2期）

6月も機械及び人力による地雷除去及び不発弾処理事業を異状なく実施しました。マライ郡トゥールポンロー村で134.24haの地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷73発、対戦車地雷2発、不発弾102発を処理しました。危険回避教育を2か所で10名に実施しました。また、事業地見学者2名がありました。

人力による探知

通報により回収した大量の不発弾等

３．コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり（ＳＶＣ）」事業

６月は４月から進めてきた新設道路構築１次作業（ラテライト土敷設前まで）を６月初旬をもって完了しました。
また、２月から継続中の小学校立替え工事は、６月中旬をもって完成し、アクピワット村に引き渡しました。小学校の開校式典は7月実施予定です。
但し、完成検査で指摘した一部分は、早急に手直し作業を実施中で6月末までには終了予定です。

新設道のスタート地点
新設道の中間地点
新設道の最終地点

小学校の完成状況
小学校正門	完成したトイレ
小学校外柵	皆で作成した花壇
小学校外観