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2020年5月カンボジア活動報告
在カンボジア日本大使館によると「5 月 24 日現在のカンボジア保健省の発表では、コロナの累計患者 126 名が発生している」とのことです。こうした中、感染予防を徹底し「地雷・不発弾処理に関連する総合機械処理事業(CMD)(第3期)」をコンポントム州で、「地雷・不発弾処理を伴う地域開発促進事業(PCD)(第3期)」をバンテアイミアンチェイ州で実施しています。いずれもカンボジア地雷処理センター(CMAC)の隊員に対し,OJT 及び座学で技術移転を行います。また、コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」をバンテアイミアンチェイ州とバッタンバン州で実施中です。
1.総合機械処理事業(CMD)(第3期)
5月は、「品質保証(QA)・品質管理(QC)」と「機械作業と土質及び作業適地の選定」の教育を実施しました。また、地雷除去機、クラスター子弾除去機及び灌木除去機での処理要領の実習を実施しました。今月もコンポンスバイ郡オーサラ村で38.0haの地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷1発、不発弾31発を処理しました。また、危険回避教育を近傍の村・学校9か所92名に実施しました。
![]() 品質保証・管理教育 |
![]() 作業適地の選定教育 |
![]() 近傍の子供たちに危険回避教育 |
2.地域開発促進事業(PCD)(第3期)
5 月は 小隊長の指揮要領、灌木除去機による道路の構築、地雷除去機の点検について教育を実施した。また、灌木除去機による処理、人力による処理の実習を実施しました。今月もマライ郡トゥールポンローで 121.44ha の地雷・不発弾の汚染地域の処理を実施し、対人地雷 21 発、不発弾 37 発を処理しました。また、危険回避教育を近傍の住民に 2 か所 14 名に実施しました。
![]() 小隊長教育 |
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3.コミュニティ総合開発プロジェクト「安全な村づくり(SVC)」事業
5月は天候に恵まれ機材の故障等もなくバッタンバン州ラタナックモンドール郡トラエンコミューン内の3村を走る延べ13㎞既存道の補強整備をほぼ計画通りに実施しました。
この事業により数年間補修されず凸凹に傷んだ道路が整備され子供達が安全に通学できるようになるとともに住民の生活道路が補修整備により改善され生活環境が向上します。
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![]() ダンプによる運搬・卸下 |
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![]() ドーザーによる整地 |
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![]() ロードローダーによる転圧・仕上げ |
4.農業整備支援(FMS)事業
5月は予期せぬ新型コロナウイルス対策の影響により、整備計画目標を僅かながら下回りましたが水田地帯の均平化作業等順調に進行しています。
この事業により地雷原であった土地をドーザー等の機械力使用して整備し水稲、キャッサバ、トウモロコシの栽培を現地の農家と一緒になって生産し、収穫量を向上させ農家の収入の増加を図り、生活 水準の向上に貢献していきます。
![]() ドーザーによる押し・引き整地 |
![]() ホイールローダーによる運土作業 |
機材整備実施の状況 | ||
![]() 付着した泥等の除去 |
![]() 作業終了後の洗車 |