2014/04/21
繋がり、つながるサッカーイベント
○ はじめに
3月4日(火)、バッタンバン州ラタナックモンドル郡トレエンコミューン内に位置する「コマツ安全な村小学校」において、3校222名の児童を対象に、サッカーイベント(教室)を実施しました。
本イベントは、1月中旬に在カンボジア日本国大使館で行われた賀詞交歓会で、JMASカンボジアのスタッフがアルビレックス新潟プノペンFCの方と将来に ついて語り合い意気投合したことから始まりました。両者が主催し、在カンボジア日本国大使館及び小松製作所(以下、コマツ)の後援を得て、準備期間はわず か1ヶ月でしたが、アットホームなイベントを行うことができました。
なお、会場となった小学校を含む3校全ては、JMASが日本国政府の支援を受けて地雷を処理した跡地に、コマツ様の支援を受けた建設した小学校です。
○ ささやかながら、日・カ友好促進
国旗掲揚塔に、はためく国旗を見上げ、両国の国家斉唱から始まった開会式のみならず、手作りの日の丸・カンボジア国旗の手旗が、両国間の友好を物語っていました。
それを裏付けたのが、来賓としてご参加いただいた在カンボジア日本国大使館書記官の 鵜澤様及び日本からお越しいただいたコマツ代表の柳樂様であり、更にアルビレックス新潟プノンペンFCチーム内の日本人選手・監督等並びにJMASの日本人スタッフです。
両国国旗がはためくコマツ小学校 手作りの手旗
○ 手作りのサッカー場(小規模コート3面作成)
コマツ小学校のみならず、トラエンコミューン内の各小学校には、サッカーゴールは存在しません。そこで、急きょ木製ゴールを作成することに。コーナーフラッグは、先生たちが手作りしてくださいました。
白ペンキを塗って、ゴール完成! コーナーフラッグは先生の力作!
○ いよいよ、当日
8時30分:子供達の手旗で出迎えられ、選手到着
8時45分:プロ選手は、ユニホームに着替えた後、開会式で紹介・挨拶を行う。
国家斉唱で始まった開会式 アルビレックス新潟プノンペンFC選手紹介
バッタンバン州出身代表者挨拶 すかさずハイタッチで、ハイ、お友達!
○ いよいよ、ゲーム(サッカー教室)開始
来賓の鵜沢様、柳樂様にもご協力いただき、全員でグランドの石拾いをしてから、ゲーム開始。低・中・高学年に分かれた児童が3面のグランドに分かれ、直ぐさまボール蹴り。理屈や基礎を教えるのではなく、「サッカーは楽しい!」を、即体験。即夢中。
石拾い。鵜澤様、柳楽様ありがとうございます 裸足で元気に走る低学年組
中腰のキーパー。決まってるね! 「ゴ~~~ル…」なか?
36℃の炎天下、やっぱり暑い! プロ選手のデモンストレーション
○ 閉会式と共に記念植樹と記念写真
JMASでは、学校の備品購入の一助となることを狙いとして、コマツ社内で募った「マンゴー募金」から各小学校にマンゴーを植樹しています。今回も、イベント開催記念を兼ね、2本のマンゴーをコマツ小学校に植樹しました。
マンゴーも、キミ達も大きく育てよ! 民・NGO・官の連携とも言える植樹
空と人と大地の記念写真 記念撮影後は選手達とハイタッチ
また、アルビレックス新潟プノンペンFC様から各小学校へ、サイン入りTシャツがプレゼントされました。翌日、奥地にある小学校を訪問すると、かつてコマツ様から贈られた品々の展示場の傍らに、サイン入りTシャツが飾られていました。
各学校代表者(先生)へ手渡し 教室の片隅(チョロノッペ小学校)
○ 社会(国際)貢献活動
田舎の小さな学校での小さな小さなイベントではありましたが、日本のプロサッカーチームが関わり、在カンボジア日本国大使館及びコマツ様の後援を受けたインターナショナルなイベントだったとも言えます。
個人の出合い(=繋がる)からスタートした今回のイベント。「サッカーは、ボール一つで、沢山の人が遊べるから良いね」と誰かが言っていました。また、別 の誰かは「サッカーは、ボールをパスする時、相手がキャッチし易いところにボールをパスすると同時に、『頼むぞ』の気持もパスする」と言っていました。何 故だか、社会(国際)貢献活動と重なるものがあるような気がします。
コマツの柳樂様、アルビレックス新潟プノンペンFC様も、JMAS東京本部からも「来年も計画できたらいいね」との声。こうして、初めて実施した「民(コ マツ、アルビレックス)、NGO(JMAS)、官(日本政府)の連携しカンボジアの発展に寄与したイベント」は怪我人もなく、無事に終了しました。
気持ちを伝えるパス 走れ。夢と希望を叶えるために
報告者: 今井 洋平(バッタンバン地雷処理専門家)