ラオスにおける不発弾処理事業

2015/4/17

ラオスは、ベトナム戦争後36年経過していますが、内戦やベトナム戦争の間、ラオス国内には約200万トン(約8,000万発)の爆弾が投下され、投下された爆弾のうち、約10%~30%が不発弾になっているものと推定されています。また、ラオスはベトナム戦争時、ホーチーミン・ルートが集中した地域であり、この補給路を遮断・破壊するため、米軍の航空爆撃が最も、激しかった地域です。ラオス国内において発見される不発弾は、ラオス北部は、クラスター爆弾(ボール爆弾)が、また南部においては、大型爆弾が多いのが特色と言えます。2010年度においては、JMASはラオス北部のシェンクワン県と南部のアッタプー県において、それぞれ活動しました。

 

ラオス北部で多く発見される不発弾

活動状況

ラオス南部で多く発見される不発弾

活動状況

ラオス人民共和国とは

ラオスはベトナム、中国、ミャンマー、タイ、カンボジアに囲まれた東南アジア唯一の内陸国です。国土面積は、日本の本州とほぼ同じ約23.7万K㎡で人口は約580万人。国土の80%標高500~2,000の山地で占められています。気候は、熱帯モンスーン気候帯に属し、雨季と乾季が明確な気候です。

国土のほぼ中央部に所在するビエンチャンに首都を置き、社会主義の国家体制ですが、市場計画経済化政策がとられ、これ以降、経済の分野以外でも政治、社会、外交等の面でも自由化、開放化が進んでいます。

活動状況

不発弾処理活動場所

JMASは、ラオス北部にあるシェンクワン県と、ラオス最南東部にあるアッタプー県の2箇所で活動しました。 シェンクワン県は、ビエンチャンから飛行機で約30分、(車両で約8~9時間)に位置し、アッタプー県は、ビエンチャンから飛行機で75分(車両で約9時間)の所に位置しています。主要な道路は、国道以外は舗装なしの道路で、雨季には悪路と化し、車両による移動は困難を極めます  

活動状況 活動状況