パキスタンにおける水道改善事業

2015/4/17

パンジャブ州マリー地区郊外水道改善事業

970年代に建設されたマリー地区水道水供給システムは、現在では導水管が至る所で寸断され、貯水タンクも破壊されたまま放置され全く機能していない現状です。マリー水道局がその改善に努めていますが、財政的な理由により郊外地域は整備の対象外となっています。毎日の水運びに従事する婦女子の重労働の軽減、良質な水の常時提供による生活改善を支援するため、JMASは2009年6月以来、当地区において水道改善事業を実施しています。2010年も事業は順調に進捗し、事業開始以来、4個の村、8,900人(1,300世帯)が利用できる水道水供給システムを機能回復させました。この間、各村において組織された水道組合に維持管理要領を教育し、システム管理を移管しております

パキスタン・イスラム共和国とは

国土は日本の約2倍、人口は日本よりやや多い 1億7,400万人です。しかし北部は標高6,000m以 上の山々が連なる山岳地帯であり、南部や西部に は広大な砂漠が広がる厳しい自然環境です。国家と しては60年余しか経っていない新興国家ですが、 インダス文明の遺跡、ガンダーラ文化の仏教美術等 数多くあり、中東とアジアを結ぶ国です。

活動状況

パキスタンの水事情

水道施設が完備してない村での水汲みは婦女子の仕事です。大きな水壷を頭に載せ、水汲み場まで往復2km以上の道程を日に何往復もしています。湧き水等を利用しているため、渇水時に水壷を一杯にするには何時間もかかります。

事業実施場所

首都イスラマバードから北東約100km、車両で約4時間の標高1,100mの地域で実施しています。

活動状況