平成18年度「ラオス・シェンクワン県における不発弾処理事業」平成18年度事業完了報告
平成19年3月9日付日本NGO連携無償資金協力贈与契約に基づく「ラオスシェンクワン県における不発弾処理事業」が、平成20年3月8日をもって完了いたしましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。
記
１ 事業の実施期間：平成１９年３月９日～平成２０年３月８日
２ 事業の実施成果（要約）：
（１）成果と達成度
UXOLaoと協同してシェンクワン県の不発弾処理事業を初年度に引き続き一件の事故もなく、整斉・円滑に実施するとともに、具体的な技術移譲を着実に実施して技術レベルの判定を行うとともに、3年目以降の技術移譲目標を見直しする等、概ね所期の目的は達成したものと思料する。 JMASの不発弾処理専門家のもと、初年度とほぼ同等の12，975発の不発弾を処理（2008年1月未現在以下データは同じ）し、約391haに及ぶ土地の安全化を図り、シェンクワン県の発展と住民生活の安全に貢献した0この間、OJTにより処理技術を逐次、チームリーダー等に付与し、技術レベルの向上を図った。 なお、技術移譲の前提となる各種不発弾等の構造機能の理解を容易にする目的で教材となるカット模型を専門家自ら作製し、UXOLaoXKHに引き渡した。本教材はUXOLaOでは初めてのもので、今後の技術移譲教育への効果が期待できることから、これまで以上にUXOLao隊員の能力向上に寄与できるものと思料する。
（２）プロジェクトの自己評価
JMAS専門家の高い不発弾処理技術及び知識は、2年間の不発弾処理事業活動を通じ、UXOLao全体に普及しつつある。特に、UXOLaoの知識が欠如している識別及び処理要領不明の大型爆弾、並びに、化学弾の処理支援を実施した結果、JMASはラオスにおいて確固不動の信頼感を得るとともに、UXOLaoXKH以外の隊員に至るまでJMASを認知するに至っていることは、ラオスにおける不発弾処理率業の有効性が一層顕著になっていることを表していると思料している。また、シェンクワン県以外の地域での支援をJMASに期待する声もあり、「目に見．える支援」として効果的であると判断する。また、不発弾処理及び啓蒙活動等を通じ、日本・ラオスの友好促進に多大の貢献をしたものと思料する。
（３）今後の方針
３年度は、昨年度に引き続き、シェンクワン県での不発弾処理事業を着実に実施するとともに、確実な技術移譲を行う。この際、技術移譲においては、UXOLao隊員の個別能力の確実な向上を期するため、技術移譲レベルの判定を厳しく行うとともに、今後実施すべき移譲内容の再検討を実施する。また、シェンクワン県以外の地域での不発弾処理事業支援要望に応えるため、その可能性について検討する。啓蒙活動に率いては、これまで実施してきた効果について、UXOLaoXKHと連携して再評価を行い、より効果的な支援内容を検討する。
３． 日本NGO 支援無償資金精算額
日本NGO 支援無償資金契約額823,048 米ﾄﾞﾙ 精算額793,691.89 米ﾄﾞﾙ 残額29,356.11 米ﾄﾞﾙ
４． 会計報告(事業資金収支表)：
別紙のとおり
以上
| 別紙 | ||||||
| 日本ＮＧＯ支援無償事業資金収支表 | ||||||
| 実施団体名：日本地雷処理を支援する会 | ||||||
| 事業名（実施国）：ラオス・シェンクワン県における不発弾処理事業（2次） （ラオス人民民主共和国） | ||||||
| 事業期間：自2007年3月9日-至2008年3月8日 |
| 支援無償資金 | 自己資金 | |
| 【収入の部】 | . | . |
| 総収入 | $823,389.28 | $167,481.68 |
| 支援無償資金収入 | $823,048.00 | $138,546.00 |
| 利息・差益 | $341.28 | $1,658.24 |
| 【支出の部】 | . | . |
| 現地事業実施経費 | . | . |
| 現地事業費 | . | . |
| 資機材等調達費 （円） | \144,270 | . |
| （ドル） | $62,130.35 | . |
| 会議セミナー等開催費 | $1,004.25 | . |
| 専門家派遣費 | . | . |
| 専門家旅費、宿泊費 （円） | \737,221 | . |
| （ドル） | $1,440.00 | . |
| 専門家謝金 | $76,165.00 | . |
| プロジェクト管理費 | . | . |
| 現地スタッフ人件費・雇用費 | $383,093.27 | $46,635.61 |
| 現地事務所借料 | $11,764.65 | $9,528.03 |
| 機材借料・修理費 | $112,560.18 | $16,185.33 |
| 通信費 | $3,836.29 | $2,020.34 |
| 旅費・移動費 | $4,125.96 | $3,889.67 |
| 印刷等の経費 | $3,854.34 | $10,023.54 |
| UNDP管理費 | . | $26,946.00 |
| 人材派遣費 (円） | \2,195,171 | $9,255.09 |
| （ドル） | $4,411.00 | . |
| 小 (円） | \3,076,662 | . |
| （ドル） | $664,385.29 | $124,483.61 |
| 2.本部事業実施経費 | . | .. |
| 本部スタッフ人件費 （円） | \7,909,045 | . |
| （ドル） | $27,252.00 | . |
| 通信・輸送料 | \309,801 | . |
| 雑費 | \434,505 | $662.15 |
| 小計 （円） | \8,653,351 | . |
| (ドル） | $27,252.00 | $662.15 |
| 外部監査費 | . | . |
| 総合計 （円） | . | . |
| （ドル） | $4,350.00 | . |
| 総合計（円換算） | \11,730,013 | . |
| 総合計（ドル） | $695,987.29 | $125,145.76 |
| ◎ 総支出 | $794,033.17 | $125,145.76 |
| ※ 残高 | $29,356.11 | $42,335.92 |
| 1USD=?118 | 1USD=\119.638 | 1USD=\118 |