JMASについて

現在の活動

認定特定非営利活動法人である日本地雷処理を支援する会(Japan Mine Action Service – JMAS)は、海外で地雷・不発弾の除去を主体とし、沈船の油漏れ対策、道路構築、農地整備支援、農業技術支援等の国際貢献活動を行っています。

当会は、ベトナム戦争や激しい内戦でカンボジア王国に大量に残された地雷や不発弾を除去しカンボジア王国の平和と発展に寄与したいという思いから2002年7月プレイベーン州において不発弾処理支援活動を開始しました。
その後、2006年には地雷除去活動も開始し、2008年からはコマツ製の対人地雷除去機も使用して人力と機械による地雷除去活動を実施しています。

ラオス人民民主共和国には、ベトナム戦争時代に大量に爆弾が投下され信管が作動せず不発となった爆弾が多量に存在しています。
2006年からラオスで不発弾処理事業を開始し信管を外す安全化や爆破して処理する活動を実施してきました。
2016年からは、クラスター子弾を鋼鉄の歯で破砕するコマツ製のクラスター子弾除去機を使用して汚染地域の処理をしてきました。

パラオ共和国では、戦没船となった日本の輸送船に残された爆雷の外殻が劣化し火薬が漏れ出し海洋汚染が始まっていました。そのため、2012年からこれらの不発弾を海中から引き揚げし処分する活動を行っています。

ミクロネシア連邦のチューク州では、第二次世界大戦で戦没した日本軍戦艦からの油漏れによる海洋汚染が顕在化してきました。
その対策として2017年から調査を開始し対象船の捜索や位置の特定、油の回収方法の検討をしています。

また、JMASでは、地雷・不発弾除去及び油漏れ対策等の活動を通じて関係者に技術移転教育を行い対象国の自力発展に貢献しています。

更に、カンボジアでは、地雷・不発弾除去を行った地域の住民の生活・経済環境を整え地域の復興を支援するため道路、ため池及び学校の建設を2008年から実施しています。その他、農家の収穫量を増やすため、2019年から水田や畑作地帯を整備しています。