2026/11/4
カンボジアでは、雨季の最盛期に河川の水位の上昇で洪水が発生することがあります。今年も9月に洪水に関する報道がありました。しかし、雨季に発生する河川の増水が稲作と密接に結びついており、洪水は単なる災害ではなく主要な農作物である稲作を支える重要な自然現象でもあります。
JMASカンボジアは、地雷・不発弾処理事業の他に、復興支援事業として農業インフラの整備、農業技術の普及、小学校の建設等の事業を行っています。農業インフラ整備はコマツ殿の支援を受けており、灌漑用水路や農業用道路の整備等の他、現在は水田の均平化に取り組んでいます。この均平化作業はトータルステーションという器材で基準の高さとなるレーザーを出して、これをブルドーザーに備え付けた装置が受けて自動的に排土板を上げ下げして地面を均す高さを調整するという、IT技術を駆使した作業です。
では、なぜ水田の均平化が必要なのでしょうか? 日本では一枚の水田の中で凸凹は殆どありません。カンボジアの水田には凸凹があるので水を張ると場所によって水深が異なり、水温の差が生じます。稲作では水温管理は稲の生育に大きな影響があるので非常に重要ですが、一枚の水田の中で水温の差が有ると稲の生育にばらつきが生じる原因となり全体として収量が悪くなってしまいます。水田を均平化することによって水温管理が容易になり、米の収量が2倍~3倍になった実績もあります。
JMASが取り組んでいる水田の均平化を始めとする農業インフラの整備は、農業分野の生産性を向上し、農家・農村を豊かにし、カンボジアの発展につながる事業です。


2026年10月カンボジア活動状況




