2024年12月パラオ活動状況

2025/1/6

 12月11日で第2年次の事業が終了し、12日から第3年次事業が始まりました。3年次は3年計画の最終年度として、いよいよ長年の目標であった「ヘルメットレック」の爆雷処理を終了させ、コロール州レンジャーに対する技術移転教育を完了させる年です。
 第3年次の開始にあたり、12日には島田・新代表と日本大使館の小野・臨時代理大使との間で、「日本NGO連携無償資金協力贈与契約」が締結されました。また、12月16日には1名のERW処理専門家が新たに日本から赴任し、第3年次事業の継続実施に向けた態勢が整いました。
 12月の活動の成果としましては、「ヘルメットレック」の爆雷10個を処理するとともに、15cm砲弾1発、20mm機関銃弾14発、小銃弾約100発を発見しました。
 また、技術移転教育においては、ERW処理作業実習を継続し、コロール州レンジャーの技量向上をはかりました。加えて、コロール州からの要請により訓練を兼ねて、「ドルフィンズ・パシフィック」(マラカル湾南西部にあり、イルカの飼育・生態研究を主に行っている施設。観光施設でもある。)の施設内に沈んだボートの引き揚げ作業を実施しました。
 トピックスとしては、12月5日に台湾の頼総統がパラオを訪問。6日には、JMAS事務所の目の前に台湾からの支援で建設中だったパラオ政府合同庁舎「ワン・ストップ・サービスセンター」の完成披露式にウィップス・パラオ大統領と共に参列しました。


日本大使館との契約締結

引き上げられた15cm砲弾

20mm機関銃弾

引き上げられた小銃弾

沈没ボートの引き揚げ作業

新庁舎前でテープカットを行うウィップス大統領と頼総統