2025/11/4
― 戦没船「りおでじゃねいろ丸」油流出対応 ―
(チューク州ウマン島海域)
先月もご紹介しましたが2025年9月11日(木)、チューク州ウーマン島沖に沈む戦没船「りおでじゃねいろ丸」から大規模な油流出が発生しました。この事態を受け、チューク州政府は現在も緊急事態宣言を継続し、地元機関と連携して全力で対応にあたっています。JMASミクロネシアは州政府の要請に基づき、油流出箇所の特定・拡散防止・流出量の測定を行っています。
現場では、流出箇所の調査・記録とあわせて、独自に考案した油回収装置を設置しました。この回収器は、現地スーパーで販売されている5ガロンの真水ボトルを再利用したもので、効率的に油を捕集できるよう設計されています。装置はロープやストラップで沈船上に固定し、流出油を時間経過で分析できるようになっています。
事故直後に比べ、流出量は徐々に減少傾向を示しています。しかし、JMASでは「美しいチュークの海に一滴の油も流出させない」という目標のもと、継続して観測・回収・記録活動を行っています。今後も、州政府および地元住民と協力しながら、環境保全と再発防止に努めてまいります。



2025年10月ミクロネシア活動状況


