2025/9/4
先月の記事ではバンテアイミアンチェイ州におけるJMASの地雷処理活動を紹介しましたが、今月はストゥントレン州における不発弾(クラスター子弾)処理活動等を紹介します。
カンボジア国内では地雷の汚染地域が今般紛争が発生したタイとの国境地帯に偏っていることに対して、クラスター子弾はベトナムやラオスとの国境地帯に多く見られます。これはべトナム戦争当時の北ベトナムから、中立国であったラオスやカンボジア領内を通り、南ベトナムに至る南ベトナム解放民族戦線への陸上兵站補給路(いわゆるホーチミン・ルート)に対して、米軍などが地上部隊を派遣したり、航空爆撃を行った際に使用されたクラスター爆弾を含む弾薬類の不発弾による汚染地域です。
カンボジアでは、コンポンチャム州、コンポントム州、クラチエ州、モンドルキリ州、プレハビア州、プレイベン州、ラタナキリ州、ストゥントレン州、スヴァイリエン州、及び、トボンクムン州内において2,000ha以上の未処理のクラスター子弾汚染地域が残っています。また、一昨年までJMAS はラオスにおいてもN連資金を得て、不発弾処理活動を行っていました。