2026年8月カンボジア活動状況

2026/9/4

 カンボジア政府は2026年4月に「国家地雷処理政策2026-2035」を決定しました。この政策の第1目標は「既知の地雷を2030年まで全て除去し、既知のクラスター弾及び優先度の高い爆発性戦争残存物(ERW:Explosive Remnants of War)を2035年までに全て除去する。」としています。また2035年以降も残存すると考えられるERWに対応すべく、第2目標では「ERW管理のための能力構築」、第3目標では「効果的な爆発物リスク教育」を掲げていますが、ERW対応能力構築とあわせて爆発物の危険性を回避するための教育を重視していることは興味深いことです。
 JMASは2002年にカンボジアでの活動を始め、その当初から危険回避教育に取り組んでいました。当時の危険回避教育は、JMASの日本人専門家が小中学校や小学校教員養成学校等の他、村々を巡回して子供から大人までを対象として啓蒙教育を行っていました。
 現在の危険回避教育はカンボジア地雷対策センター(CMAC:Cambodia Mine Action Center)の担当者が学校や村々を巡回して教育を行い、JMASはその活動を支援しています。なお、危険回避教育担当者は日頃から村々を巡回しているので、巡回先でERWの情報を入手することが有ります。この様な場合はCMACの不発弾処理チームが出動して回収・処分を行っています。
 JMASの設立とともに始まった啓蒙教育が、2035年以降もカンボジア政府の施策として有効に機能し、ERWによる被害減少に役立つことを願うばかりです。


CMACの危険回避教育担当者
CMACの危険回避教育担当者です。
掲げているのは危険物回避教育用のチャートです。
バイクの椅子の上には、地雷・不発弾の写真や注意事項が印刷されたノートブックが置かれています。
ノートブックは教育に参加した子どもたちに配布します。

軒先での危険回避教育風景
(配布したノートブックを持っています)


小学校での危険回避教育風景
(チャートの右側はJMASの専門家)