平成17年度事業完了報告
平成17年7月12付日本NGO支援無償資金協力贈与契約に基づく「カンボジア南東部における不発弾処理事業(2期)」が平成18年7月11日をもって完了いたしましたので、下記の通り報告します。
記
1 事業の実施期間:平成17年7月12日~平成18年7月11日
2 事業の実施成果(要約):
(1)達成度
不発弾27,006個、地雷2,983個を処理し、445ケ村、
254,823人を不発弾及び地雷の脅威下から解放した。今年度の活動重点地域の安全化は概ね達成された。又、啓蒙活動及び技術移譲も計画どおり実施した。
(2)評価
ア 地域の安全化
活動開始以来、カンダ-ル州で汚染村落の50.1%、スバイリエン州で同53.8%、ブレイベ-ン州で同98.6%を不発弾及び地雷の脅威から解放することができた。概ね計画どおり進捗していると評価している。
イ 被害者の減少
前年度に比して不発弾及び地雷の被害者を57%減少することができた。特にプレイベ-ン州では昨年4月以来被害者は発生していない。
また、カンダ-ル州では1/5に減少することができた。
処理活動と啓蒙活動及びCBURR活動が有機的に連携し、効果を発揮しているものと評価している
ウ 今期の事業計画は妥当であり経費使用も効率的且つ有効的であった。
(3)今後の方針
引続き第3次事業を実施する。第3次事業では、プレイベ-ン州の2個 EODチームをカンポンスプー及びカンポンチャム州に配置換えし、カンダ-ル、スバイリエン、カンポンスプ-及びカンポンチャム州の4個州に7個EODチームを配置して、不発弾処理活動を実施する。
また、CBURR活動はカンダ-ル、スバイリエン、プレイベ-ン、カンポンスプ-の各州で実施する。
実施期間は、平成18年8月1日~平成19年7月31日を予定している。
3 日本NGO支援無償資金精算額:
契約額581,720米ドルより28,719.59米ドルの減であった。
4 会計報告 別紙「無償事業資金収支表」のとおりである。
以上
別紙
日本NGO支援無償事業資金収支表(ドル建て分)
実施団体名:日本地雷処理を支援する会
事業名(実施国):カンボジア南東部における不発弾処理事業(2期)
事業期間:2005年7月12日~2006年7月11日
無償資金 | 自己資金 | |
1 収 入 | $495,697.76 | $44,286.00 |
2 支 出 | ||
1)現地事業費 | ||
①直接費目 | ||
(a)役務調達費 | $62,890.63 | |
(b)資材調達費 | $46,481.14 | |
(c)施設調達費 | $20,622.82 | |
②ソフト費目 | ||
(a)現地スタッフ雇用費 | $61,793.54 | $6,120.00 |
(b)プロジェクト管理費 | $122,393.89 | $20,056.00 |
(c)人材派遣費 |
$11,153.17 |
$3,710.00 |
2)本部プロジェクト実施経費 | ||
①本部スタッフ人件費(専門家謝金) | $149,629.39 | $14,400.00 |
3)外部監査費 | $4,100.00 | |
小 計 | $479,064.58 | $44,286.00 |
為替差損(注1) | -$7.16 | |
総支出
|
$479,057.42 |
$44,286.00 |
残高 | $16,640.34 | $0.00 |
(注1)カンボジアで一般的に流通しているUSドルと現地通貨のリエル間の為替差損である。
日本NGO支援無償事業資金収支表(円建て分)
実施団体名:日本地雷処理を支援する会
事業名(実施国):カンボジア プレイベ-ン州における不発弾処理事業(カンボジア)
事業期間:2005年7月12日~2006年7月11日
無償資金 | 自己資金 | |
1 収 入(注2) | 9,824,935 | 294,360 |
2 支 出 | ||
1)現地事業費 | ||
(a)人材派遣費 | 1,373,988 | |
2)本部プロジェクト実施経費 | ||
①本部スタッフ人件費 | 6,307,200 | |
②保険費 | 294,360 | 294,360 |
③通信費 | 197,968 | |
④雑費 | 209,158 | |
総支出
|
8,382674
|
294,360 |
残高(注2) | 1,442,261 | 0 |
(注2)在カンボジア大使館より入金されたドル額を、本部事務所にて収入計上した日の東京三菱銀行TTMにて算出した円貨額である。