平成18年度「カンボジア南東部における不発弾処理事業」

平成18年度事業完了報告

 

平成１８年８月４日付日本ＮＧＯ連携無償資金協力贈与契約に基づく「平成１８年度カンボジア南東部における不発弾処理事業」が平成19年８月３日を持って完了いたしましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。

記

1.事業の実施期間：平成１８年８月４日～平成１９年８月３日

2.事業の実施成果（要約）　：

 

７個EODチーム（不発弾処理チーム）とCBURR(啓蒙活動および情報収集)要員１６名をＣＭＡＣ（カンボジア地雷処理センター）と共同連携してそれぞれを４個州に配置し、地雷・不発弾37,958発（84トン）を回収処理し担当各州の自立的・安定的発展と国土復興に寄与した。

この回収処理成果は１８年度の回収処理目標数２５，２００発に対して１５０％の達成率である。また不発弾処理に平行して実施した啓蒙教育は目標教育回数２，８８０回に対して４，４１１回の啓蒙教育をCBURR要員１６名で行いその達成率は１５３％であり、担当各州内の不発弾等の危険性に関する普及教育に大きく貢献した。

さらにCBURR要員による不発弾等の情報入手活動は目標個所５，７６０箇所に対して３．８６１箇所の情報を入手しその達成率は６７％であった。

各州の処理を完了する継続事業期間を４年間と仮定して本事業を進めてきたが既に処理を３年継続して行ってきたカンダール州およびスバイリン州の処理完了状況は４０％前後でありさらに継続して回収処理を必要とする状況にある。

ＣＭＡＡ（カンボジア地雷処理政策決定機関）は２０１２年までに地雷・不発弾の犠牲者をゼロにする目標を掲げている。この目標を担当各州で達成するためには回収処理を継続するとともに処理作業力の増強も考慮しなければならない厳しい状況である。

3.日本ＮＧＯ連携無償資金精算額：　　精算中　525,169.76　ドル

　　　　　　　　　　　　　　　　　（契約額より　39,059.24ドルの減）

4.会計報告（事業資金収支表、銀行残高証明書、資金使用明細書）：

別紙のとおり

5.外部監査報告書提出予定日　：　　平成１９年１０月1日　

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(様式4-a）

 

日本NGO支援無償事業資金収支表

 

 

 

・実施団体名	：　特定非営利活動法人　日本地雷処理を支援する会
・事業名(実施国）	：　カンボジア南東部における不発弾処理事業（カンボジア王国）
・事業期間	：　自2006年8月4日　－　至2007年8月3日

 

				支援無償資金ＧＡＪＮＰ
【収入の部】
総収入				＄565,235.00
【支出の部】
１　現地事業実施経費
	イ）直接費目
	a）役務調達費			＄75,793.13
	b）資機材等調達費			＄50,417.99
	ロ）ソフト費目
	a）現地スタッフ雇用費			＄62,346.51
	b）プロジェクト管理費
		①現地事務所借料		＄23,023.19
		②機材借料・修理費		＄81,151.69
		③通信費		＄6,110.52
		④旅費・移動費		＄3,786.22
		⑤保険費		＄226.80
				￥288,090
		⑥印刷等の経費		＄6,952.42
	c）人材派遣費			￥1,435,357
２　本部事業実施経費
	イ）本部スタッフ人件費			￥6,307,200
				＄132,845.57
	ロ）通信・輸送費			￥178,357
	ハ）雑費			￥144,536
3　外部監査費				＄4,800.00
ドル支出合計				＄455,092.94
円支出合計				￥8,353,540
◎　総支出計(注）				＄525,718.90
為替差益損				＄351.78
※　残　　高				＄39,164.32

 (注）円支出は、各月月初日経中心為替レートを用いてドルに換算している。