平成18年度事業完了報告
平成18年5月30日付日本NGO支援無償資金協力贈与契約に基づく「カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業」が平成19年5月29日を持って完了いたしましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。
記
1.事業の実施期間:平成18年5月30日~平成19年5月29日
2.事業の実施成果(要約) :
個CBD小隊(住民参加型地雷処理小隊)をCMAC(カンボジア地雷処理センター)と共同連携して運用し約313,000㎡の地雷原を処理した。
18年度の目標処理面積に対する達成率は約60%である。達成率が低かった理由は新しく雇用し編成した2個CBD小隊の作業効率が低かったこと並びに大きな人身事故が発生し、再訓練の実施および安全管理の見直し間(約2ヶ月間)作業を凍結したためである。
処理した地雷原の内、6個地雷原の跡地約210,000㎡は報告期間内に各村へ移管した。これらの土地は農業耕作地、道路建設、学校建設用地として活用される計画である。
また、地域開発支援参加を各NGO等に呼びかけた結果、過疎村の学校1校の地雷原跡地建設計画が具体化しさらに共同井戸24基の建設が完了し、教育環境の改善、生活環境の改善に寄与しつつある。なお、地雷処理者に村民特に貧しい農民を雇用し、中でも約68%も女性を雇用したことは定収入の機会が少ない貧困層および女性の自立心向上に大きく寄与している。日本のNGOが直接地雷処理および地域開発に参加する活動は当該地域(タサエーンコミューン)では初めてなので村民の生活と安定のために日本が貢献しているとの印象を強く村民および近傍地域社会に与えている。
CMAA(カンボジア地雷処理政策決定機関)は2012年までに地雷の犠牲者をゼロにする目標を掲げている。この目標を当該地域で達成するためには処理作業力の拡大効率化が今後の課題である。地雷処理機械導入計画を今後検討する必要があろう。
3.日本NGO支援無償資金精算額: 476,932.29ドル
(契約額より51,814.91ドルの減)
4. 会計報告: 下表のとおり
(様式4-a)
日本NGO支援無償事業資金収支表
・実施団体名 : 特定非営利活動法人 日本地雷処理を支援する会
・事業名(実施国) : カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業
(カンボジア王国)
・事業期間 : 自2006年5月30日~至2007年5月29日
支援無償資金GAJNP 1 【収入の部】 総収入 $ 528,747.00 .
【支出の部】 1 現地事業実施経費 イ) 直接費目 a)資機材等調達費 $ 115,557.42 . ロ) ソフト費目 a)現地スタッフ雇用費 $ 153,853.43 . b) プロジェクト管理費 ①現地事務所借料 $ 9,334.28 . ②機材借料・修理費 $ 28,445.43 . ③通信費 $ 5,573.02 . ④旅費・移動費 $ 1,365.25 . ⑤保険費 $ 94.50 . ¥ 161,800 . ⑥印刷等の経費 $ 6,609.00 . c)人材派遣費 $ 6,650.31 . ¥ 1,654,492 . 2 本部事業実施経費 イ) 本部スタッフ人件費 ¥ 7,772,632 . $ 59,019.06 . ロ) 通信・輸送費 ¥ 191,919 . ハ) 雑費 ¥ 146,870 .
3 外部監査費 $ 4,400.00 .
ドル支出合計 $ 390,901.70 . 円支出合計 ¥ 9,927,713 .
◎ 総支出計(注) $ 475,534.15 .
為替差益損 $ 1,397.94 .
※ 残 高 $ 51,814.91 .
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(注)円支出は、各月月初の日経中心為替レートを用いてドル換算さいている。