平成19年度「カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業」

2015/5/14

平成19年度事業完了報告

 

平成19年6月26日付日本NGO連携無償資金協力贈与契約に基づく「カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業」が平成20年6月25日を持って完了いたしましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。

1 事業の実施期間:平成19年6月26日~平成20年6月25日

2 事業の実施成果(要約):

 

 3個CBD小隊(住民参加型地雷処理小隊)をCMAC(カンボジア地雷処理センター)と共同連携して運用し約62.5万㎡の地雷原を処理した。 19年度の目標処理面積に対する達成率は約99%であり略目標を達成した。  処理した地雷原の内、7個地雷原の跡地約30万㎡は報告期間内に各村へ移管した。これらの土地は農業耕作地、道路建設、学校建設及びパゴダ建設用地として活用される計画である。  また、地域開発支援参加を各NGO等に呼びかけた結果、過疎村の地雷原跡地に学校2校が建設された。さらに共同井戸30基の建設が完了し、教育環境の改善、生活環境の改善に寄与しつつある。なお、地雷処理者に村民特に貧しい農民を雇用し、中でも約52%の女性を雇用したことは定収入の機会が少ない貧困層および女性の自立心向上に大きく寄与している。昨年に引き続き当該地域(タサエンコミューン)で直接地雷処理および地域開発に参加する活動を実施する事により、村民の生活の安定のために日本が貢献しているとの強い印象を村民および近傍地域社会に与えている。  CMAA(カンボジア地雷処理政策決定機関)は2015年までに地雷の犠牲者をゼロにする目標を掲げている。この目標を当該地域で達成するためには処理作業力の拡大効率化が今後の課題である。地雷処理機械導入について今後検討する必要があろう。

 3. 日本NGO 支援無償資金精算額 

日本NGO 支援無償資金契約額 823,048 米ドル 精算額 清算中 米ドル 残額  清算中 米ドル   

4. 会計報告(事業資金収支表):    

別紙のとおり    

以上

 

(様式4-a)

日本NGO連携無償事業資金収支表

 

・団体名 : 特定非営利活動法人 日本地雷処理を支援する会
・事業名(実施国) : カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業(カンボジア王国)
・実施期間 : 自 平成19年6月26日  至 平成20年6月25日

                                            ドル表示

        連携無償  
【収入の部】          
 総収入   $675,029.00      
 銀行利子   $28.47      
         
【支出の部】     ドル支出  
1 現地事業実施経費       $505,384.97  
 (1)現地事業費       $162,357.37
 
   ア)資機材等調達費       $82,341.17
 
   イ)専門家派遣費       $80,016.20
 
 (2)プロジェクト管理費       $343,027.60
 
   ア)現地スタッフ雇用費        $221,083.62
 
   イ)現地事務所借料       $16,903.14
 
   ウ)機材借料・修理費       $69,481.06
 
   エ)通信費       $5,898.23
 
   オ)旅費・移動費       $2,513.00
 
   カ)保険費       $1,872.76
 
   キ)印刷等の経費       $8,468.70
 
   ク)人材派遣費       $16,807.09
 
           
2 本部事業実施経費       $140,675.96
 
 (1)本部スタッフ人件費       $137,049.90
 
 (2)通信・輸送費       $2,263.38
 
 (3)雑費       $1,362.68
 
         
3 外部監査費       $5,883.00
 
         
◎ 総支出計(注)       $651,943.93
 
  為替等差益損       $154.36  
           
 残  高       $22,959.18