平成21年度事業完了報告
平成21年7月15日付日本NGO連携無償資金協力贈与契約に基づく「カンボジア・バッタンバン州における地雷処理・地域復興支援事業」が平成22年7月14日を持って完了いたしましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。
記
1 事業の実施期間:平成21年7月15日~平成22年7月14日
2 事業の実施成果(要約):
(1)全般実施成果
ア 地雷処理の成果
CBDが目標74haに対して70.01ha(98.7%)とほぼ達成、SVCが目標62haに対して72.60ha(117.1%)と目標を超え、JMAS全体として、年度当初の目標を達成できたものと言える。
イ 技術移譲
CBDは、地雷処理班長・小隊長のマネージメント能力すなわちリーダーとしてのチーム式・管理能力の向上錬成の段階にあり、SVCはDMオペレーションマニュアルに基づき、人力と機械の組み合わせ作業管理能力の錬成及びインフラ建設機材の技術取得に加え新たに測量技術等の取得を始動している。
(2) CBD;住民参加型処理事業の成果
2006年度JMASが、CMACに協力してCBDによる処理活動を、タサエンコミューンに於いて開始してから2009年度の4年間の成果216haは、その間拡張した耕地面積の4.6%にあたるもので、地雷処理の跡地活用の波及効果は、コミューンの人口増加に結びついていると言えよう。跡地活用として稲作及びコーン、キャッサバ、ゴマ、大豆等が精算されている。
(3) SVC;安全な村つくり事業の成果
2009年度は、約62haの地雷処理を終えた地域に於いて地雷原を東西に走る約3kmの道路及び溜池、水路等のインフラ建設作業を行ったが、当初の計画目標通り整備することができた。
道路建築に於いて、水路横断のため、水中橋を構築したが、雨期の増水時に水没しても通過できる設計であり、SVCとしては、全く新しい技術導入となった。地雷原跡地への村民の移植は、2011年当初の予定であるが、それに先立って地雷原跡地に建設した小学校は、2010年10月開校となった。
3. 日本NGO 支援無償資金精算額: 802,090.43米ドル(契約額より25,664.14 ドルの減)
4. 会計報告(事業資金収支表):別紙
以上
(様式4-a)
日本NGO連携無償事業資金収支表
・団体名 | : 特定非営利活動法人 日本地雷処理を支援する会 |
・事業名(実施国) | : カンボジア・バッタンバン州における地雷処理・地域復興支援事業(カンボジア王国) |
・実施期間 | : 自 平成21年7月15日 至 平成22年7月14日 |
ドル表示
連携無償 | |||||
【収入の部】 | |||||
総収入 | $827,667.00 | ||||
銀行利子 | $28.47 | ||||
【支出の部】 | ドル支出 | ||||
1 現地事業実施経費 | $616,096.34 | ||||
(1)現地事業費 | $168,192.86 | ||||
ア)資機材等調達費 | $68,070.16 | ||||
イ)専門家派遣費 | $100,122.70 | ||||
(2)プロジェクト管理費 | $447,903.48 | ||||
ア)現地スタッフ雇用費 | $309,497.31 | ||||
イ)現地事務所借料 | $20,870.20 | ||||
ウ)機材借料・修理費 | $88,870.96 | ||||
エ)通信費 | $6,345.67 | ||||
オ)旅費・移動費 | $5,255.00 | ||||
カ)保険費 | $1,685.15 | ||||
キ)印刷等の経費 | $5,784.17 | ||||
ク)人材派遣費 | $9,595.02 | ||||
2 本部事業実施経費 | $177,494.09 | ||||
(1)本部スタッフ人件費 | $173,648.99 | ||||
(2)通信・輸送費 | $2,034.93 | ||||
(3)雑費 | $1,810.17 | ||||
3 外部監査費 | $8,500.00 | ||||
◎ 総支出計(注) | $802,090.43 | ||||
為替等差益損 | $87.57 | ||||
残 高 | $25,664.14 |