平成22年度「カンボジア・シェムリアップ州等における不発弾処理事業」

2015/5/14

平成22年度事業完了報告

 

平成22月10月5日付日本NGO連携無償資金協力贈与契約に基づく「2010年度シェムリアップ州等における不発弾処理事業」が、平成23年10月7日をもって完了致しましたので、関係書類を添え、下記のとおり報告いたします。

記 

1 事業の実施期間:平成22年10月8日~平成23年10月7日

2.事業の実施成果(要約):  

 

(1)達成度  ア.不発弾処理の成果と達成度    2名の日本人専門家をもって、CMAC(カンボジア地雷処理センター)の8個EODチーム(不発弾処理チーム)とともにCBURR(住民参加型危険回避活動)要員19名を、3個州に展開、相互に協力・連携して、目標不発弾箇所数2,800箇所に対して、総計4,446箇所(達成率158・8%)の回収箇所において、地雷・不発弾30,548発(52.4トン)を回収処理し、担当各州の不発弾処理・回避による安全化を向上させ、自立的・安定的発展を促し国土復興に寄与した。  イ.危険回避活動の成果と達成度   不発弾処理活動にともなって実施したCBURRによる機会危険回避教育は、目標3,420回に対して6,323回(達成率185%)の教育を実施、目標51,300人に対し、88,655人(達成率172.8%)の参加者に教育をして、担当各州内の不発弾等の危険性に関する普及教育に大きく貢献した。  また、2名の専門家が3個州内で教育を実施した危険回避教育は、目標240回に対し349回で、目標の145.4%と十分に達成できたが、学校を訪問しての計画教育は、年間を通じて、68校であり、その達成率は、70.8%であった。教員養成校等新しく訪問先を広げたことは評価できるが、子供たちの被害者が多いことを考慮して、次期事業では、更なる学校訪問回数の増加に努める。   しかしながらCBURR要員による不発弾等の情報収集活動は、目標6,840件に対して6,245件の情報を収集し、その達成率は91.4%であり、今後更なる情報ネットワークの拡大・充実化の指導に努めたい。 ウ.技術移転の成果と達成度   技術移転の重点は、スーパーバイザー及びチームリーダの指導層とし、スーパーバイザーにはチームの効率的運用要領、処理実施計画作成要領、チームリーダには、チームとしての組織的な処理要領及び特殊な不発弾処理技術、安全管理を教育しチーム全体としての能力向上を目指したが、まだ十分ではなく独自で計画してその計画に従って活動できるまでに達していない。 (2)自己評価  耕作地及び工事現場等からの回収要請には、迅速に対応して、建設の工程等に遅れを出さないよう協力するとともに、子供たちを重視した危険回避教育を通じて、被害者の低減に貢献している。作業現場における専門家のチーム同行OJTにより、主としてチームリーダのチーム管理能力向上特に作業の効率性を重視するとともに全般を通じて安全管理に関わる事項を重視、所望の成果を収めた。 (3)処理活動の終了州   コンポンスプー州におけるEODチームとのJMAS処理活動は、本年度プロジェクトをもって終了する。コンポンスプー州は、5年間処理活動を実施、着実に被害が減少し、昨年度、今年度ともに5名に減少、今年の7月以降は0である。 (4)今後の方針  処理活動地域においては、被害発生及びCMACの要望を考慮して、シェムリアップ州、コンポントム州、タケオ州及びカンポート州に変更、専門家は、コンポントム州を兼務のシェムリアップ州に1名、カンポート州を兼務のタケオ州に1名計2名による態勢を検討する。  技術指導においては、チームリーダ及びスーパーバイザーを重点対象としてチーム全体のレベルアップのため、チームの管理能力の向上を重視する。 3.日本NGO連携無償資金精算額: 706,763.49 ドル(契約額より  13,379.53 ドルの減) 4.会計報告   別紙のとおり   

以上