2014年9月26日  事務局たより(第225号)

2015/3/25

事務局たより第225号 

2014年9月26日 

カンボジアの生活環境改善の為の井戸設置プロジェクト開始

10月1日~10月31日まで一ヶ月間、寄付サイトGiveOne(ギブワン)において、カンボジアの生活環境改善の為の井戸設置プロジェクトが始まります。
JMASは、カンボジア・バッタンバン州において、地雷・不発弾処理を実施した地域に、環境改善の為に井戸を設置し、それを足掛かりとして地雷に苦しむカンボジアの人々の生活環境を整え、住民の自立支援を実施します。

井戸水を喜ぶ子供達           あふれる笑顔

カンボジアでは、ベトナム戦争とその後の内戦により、全土が地雷・不発弾により汚染されており、特にバッタンバン州の地雷汚染は、カンボジアで最も 深刻です。地雷が多い地域では、社会及び経済の発展が阻害されており、水道は普及していません。多くの女性や子供たちがこのため、毎日大変辛い水汲みの労 働に従事し、遠いところでは何キロも歩いて水を運んでいます。それも地雷原を通らなければならない場所であったりと、常に危険と隣合わせの状態にありま す。
地雷処理を終えた土地に井戸を設置することにより、生活も少しずつ向上していくことが出来ます。私達JMASは、2002年以降企業及び個人からの寄付により、100基以上の井戸を設置してきた実績があり、住民の生活改善に貢献しています。

水汲みを手伝う子供          不発弾で負傷した男性

集められた不発弾等          地雷・不発弾の爆破

安定的に、清潔な飲料水を確保できることにより、住民の生活環境の改善、衛生・健康状態の改善及び女性や子供たちへの負担軽減を図ることが出来ます。また、農作物の収穫にもよい影響を及ぼすので、経済活動への好循環が期待できます。
25万円あれば、設置後のメンテナンスを含めても井戸を1基設置することが出来、平均して70人程度の村人やコミューンの人々が恩恵を受けることが出来ます。
井戸を設置することだけが目的ではありません。カンボジアの現地の方々が、井戸設置による環境改善により、安全・安定で自立した生活が出来るように支援することが私達の最終目標です。
一人でも多くの方々のご理解と、ご支援・ご協力を頂き、このプロジェクトを成功させたいと思います。よろしくお願いします。

井戸水に喜ぶ学生           危険回避教育の模様