2025年2月パラオ活動状況

2025/3/8

 1月末に米トランプ政権が発表した対外援助の一時的凍結により、パラオにおいてJMASと一緒にERW処理活動を行っているNPA(ノルウェーのNGO)が、活動予算の多くを米国からの支援に負っているため活動を一時停止しました。JMASは、「ヘルメットレック」の爆雷及びその他回収したERWの陸上移送及び最終的な焼却処分をNPAの協力に頼っているため、JMASの活動の停滞を心配してましたが、NPAが少ない予算をJMAS支援に優先的に回してくれることとなり、JMASの活動への影響は回避できました。
 2月は、「ヘルメットレック」の爆雷処理としては、計21発を処理できました。また、マラカル湾のERW捜索を継続し、過去に発見したものも含め、40mm対空機関銃弾約250発、15cm砲弾1発、二式爆雷2発等を処分しました。
 レンジャーに対する技術移転教育も計画通りに、水中捜索法の実地訓練や「ヘルメットレック」及び「あまつ丸」のモニタリング実習を実施しました。なお、モニタリング結果は両船とも異常は認められませんでした。
 トピックスとしては、2月17日に大使館主催の「天皇誕生日レセプション」が催され島田代表が参加しました。また、2月26日にJICAが実施した隊員及び職員に対する安全講習において、ダイビング・インストラクターの資格を持ち、海難救助活動の経験も有する井筒専門家が「海における安全」と題し講話を実施しました。


新たに発見した二式爆雷

焼却処分前の爆雷

焼却処分後の爆雷

処分を待つ完全体の二式爆雷

天皇誕生日レセプションで挨拶するウィップス大統領
(日本大使館HPより)

JICAの安全講習