2025年6月パラオ活動状況

2025/7/8

 過去(3月・4月)にもご紹介したように、パラオ事業の目玉であった沈船「ヘルメットレック」の爆雷処理が無事完了し、ダイビングスポットとしての開放に向け手続きが進められてきました。マラカル湾内に沈んでいる「ヘルメットレック」は、悪天候のため湾外で潜れない時も利用でき、かつ無数の爆雷等が見られる貴重な潜水スポットとして重宝されてきましたが、爆雷処理の開始に合わせてダイビングが禁止となりました。爆雷の爆発物としての危険性以上に炸薬の成分である劇薬「ピクリン酸」の漏出による危険性に配慮した措置でした。開放され場合のダイビング関係者の一番の心配事はやはりピクリン酸の危険性についてで、直接説明する必要があるとの判断から、6月5日にコロール州レンジャー主催でダイビング関係者に対する説明会を開催し、爆雷がなくなったことによりピクリン酸漏出の危険性も「0(ゼロ)となったことを理解してもらいました。マラカル湾におけるダイビングの許可権者であるコロール州知事の、「ヘルメットレック」におけるダイビング許可についての判断が待たれるところです。
 6月15日~18日、海上自衛隊護衛艦「やはぎ」が来港しました。「インド太平洋方面派遣」の途上での寄港で、例年、派遣部隊の一部がパラオに寄港していますが、今年は初めてマラカル港に接岸する形での寄港となりました。寄港中は、艦長のご厚意でJMAS職員を艦にお招きいただき、艦長自らの案内で最新型護衛艦の艦内を見学させていただきました。また、艦上レセプションにも招待していただきました。


ダイビング関係者に対する説明会

マラカル港に接岸した護衛艦「やはぎ」

同左

「やはぎ」見学 

同左

艦上レセプション