2025年10月カンボジア活動状況

2025/11/4

 地雷や不発弾を除去するために隊員は各種機材や道具を使用します。これらの機材や道具が揃っておらず、また、思うように機能しないと地雷や不発弾などを除去できないだけでなく、隊員らに危害を及ぼすことになります。
 その昔自衛隊の教育隊では隊歌演習という活動がありました。自衛隊歌もありましたが、昭和40年代ではまだまだ「軍歌」がポピュラーでした。その際、私は「ラバウル航空隊」よりも「加藤隼戦闘隊」が好きでした。陸軍の部隊の歌というだけでなく、歌詞の中に整備の重要性を示す言及があり、普段は目立たないが、整備無くして、戦闘機は飛ばないと感じたものでした。
 地雷や不発弾処理も一緒です。地雷処理機(DM)やクラスター子弾処理機(CM)などの重機材の他、金属探知機や発破機器など、直接探知や処理に係る機器材に限らず、隊員の身を守る保護器材などの点検・整備は極めて重要です。これらが適切に機能しなければ、また、員数が揃っていなければ、地雷や不発弾などを安全に除去することはできません。
 今回は、地雷や不発弾処理、農地改良事業等に使用している機器材の整備の一端について紹介します。


DMの処理ビットの交換
(この爪で地雷を掻き出す)


DMへの給油
(作動油の補充)


CMの整備
(休業明けの始業点検)


結節毎の員数点検
(盂蘭盆休業前の点検)


重機材の整備
(燃料ドレーンの点検)

重機材の整備
(スマート点検器材)