2025/5/7
3月にJMASパラオの活動のメインであった「ヘルメットレック」の爆雷処理が無事完了し、4月からはコロール州レンジャーに対する技術移転教育と、マラカル湾のERW探査等のパラオ政府からの要請によるERW処理活動がメインとなります。
マラカル湾のERW探査は、時には技術移転教育を兼ねながら継続して実施しており、4月には、小銃弾を約6,000発、20mm機関砲弾を41発発見しました。
また、4月の初めには、JMAS同様パラオで不発弾処理を実施しているNGOのNPA(Norwegian People’s Aid)の現地代表がマラカル湾東岸で機雷を見かけたとのことで、同代表を伴って捜索を行った結果、係維機雷の一部を発見しました。さらに、4月末には、アラカベサン島にあるSkojiou地区の近くの海岸で砲弾らしいものを見つけたとの民間からの情報に基づき調査を行いました。当地区は、日本統治時代に飛行艇の定期発着場だった場所で、飛行艇が離発着時に使用した「すべり」(飛行艇が海上と陸上を行き来するための斜面)が現存しており、地区名のSkojiou(スコジョウ)も「飛行場」に由来しています。調査の結果、10cm砲弾2発を確認しました。
ERW処理以外の活動として、3月末に発生した日本漁船の座礁事故に関連して、座礁により破損したリーフの状況調査をコロール州レンジャーと一緒に実施しました。リーフ上の比較的浅い海底でリーフに打ち付ける波に翻弄されながら、損傷個所の計測及び写真撮影を実施しました。